【特別区経験者採用】志望動機がまとまらない…

【相談内容】

特別区経験者採用の受験を考えている者です。現在、小規模自治体で働いているのですが、志望動機がうまくまとまらず悩んでいます。

私のように公務員から転職する場合、志望動機をどう作っていけばいいのでしょうか。

【はじめに】

志望動機に関しましては、面接においても非常に重要なものの一つだと思います。

私も面接対策の講義では、場合によっては1時間とか、多くの時間をかけて説明しているところです。

そのため、この記事においてワンポイントしかご案内ができない点については、ご容赦ください。

それでは早速参りましょう。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

感情

さて、志望動機を構成していくときには重要な要素、あるいは注目すべきポイントというのが、私は二つあると思っております。

そのうちの一つ目が、まず感情であります。

どういうことかと申しますとね、シンプルに言ってしまいますと、質問者さんや、これを見てくださってる皆さん方が、特別区に対してどういう愛着があるのか、どういう縁があるのか、どういうなじみがあるのか。こういった皆さん方と特別区を結ぶ言ってみれば心理的な側面、感情的な側面、これが一つ重要になってくると思うんですね。

これはね、これまでの動画でもたくさんご案内を申し上げてきたところではありますけれども、例えばですよ、ある組織とある組織があって、同じようなことをやってますと。その場合に、ある組織に対しては強い愛着がある、縁とか馴染みとかそういったものがある。

でも、もう一方に対してはそんなにはないなっていう場合には、明らかに愛着のある組織を選んでいくのが自然じゃないですか。そういうもんですよね。

ということでもありますので、例えば質問者さんがね、今お勤めになっているところ、あるいは自分自身、いろいろ縁やなじみのある組織、あるいは土地っていうのはあると思うんですけれども、それらと比較したときに、特別区が自分にとってすごく特別な思い入れのある土地なんだということを言えるのであれば、それは志望動機、一つの理由にはなってきそうな感じはしますよね。私自身もこれまで様々な公務員試験ですね、受験をしてきましたけれども、どの組織でも、基本的にはこういう感情的な側面というのはしっかりわかりやすく伝えるようにしていましたね。

ですので、皆さんもこの志望動機を練り上げていく、自分なりに言語化していくときには、この感情面についての話。きっちり触れられているのかどうか、あるいは面接カードには書けなかったとしても、面接に入ってから口頭できっちりその部分に触れられているのかどうか。

この辺りは意識していただきたいと思っております。

論理

ただしですね、感情面だけで押していけばいいのかっていうと、そうは問屋が絶対一個もおろさないというところでありまして。

どういうことかと申しますとね、例えば皆さん方が感情面だけを面接でPRしたとしますよね。志望動機のポイントとして。

その場合に、面接官からどういう返しが想定できるのかっていうと、

でも、今働いてらっしゃるところだって愛着とか馴染みってあるんじゃないですか?

っていうふうに切り返されてしまいますよね。

つまり、今のとこだって愛着とか馴染みとかあるんだから、別に今のところで働き続ければいいじゃないですかっていう話になっちゃいますよね。じゃあどうしたらいいのかっていうと、ここで二つ目のポイントが重要になってくるわけですよ。

つまり論理ですね。

論理ってどういうことだよって言ったときに、私自身のお話をしてみたいと思うんですけれども、私はですね、特別経験者採用試験を受験したときに、例えば多文化共生だったりとか、あるいは教育、公教育ですね。こういったものに従事してみたいってお話をしていたんですよ。

そのときに何で特別なの?っていう話ですよね。それは何でかっていうと、いろんな自治体、全国様々な自治体がありますけれども、その中でも特別区ってやっぱり段違いに外国人住民の比率だったりとか、教育に問題を抱えている家庭、あるいはお子さんの数が多いんですよね。

それを踏まえると、例えば他の自治体を選ぶよりも、特別区の方が、自分自身の仕事を考えたときにインパクトがあるんじゃないだろうか、影響を及ぼすことができるんじゃないだろうか、やりがいがあるんじゃないだろうか。こういったことが言えるなって私は思ってたんですよ。で、実際にそういうことを言ったんですよね。

こういうふうに、感情面だけではなくて、理屈で言ったときに、他とこういうふうに違うからここ選んだんですと言っていく、と。この理屈っていう側面もとても重要になってくると思います。

で、こういうふうに、論理っていう側面、あるいはポイントをきっちり志望動機の中に織り込んでいけると、感情面でツッコミが入ってきたとき、例えば

今の自治体にもなじみはありますよね?

っていうふうに言われたときに、

いや、確かにおっしゃる通りなんですけれども、でもこういう理屈がありまして、やっぱり特別区がいいなと思ってるんです

って切り返してくことができるわけです。

で、質問者さんやこれを見てくださってる皆さん方のように、例えば現に市役所で勤務している人の場合、どういうふうに考えていけばいいのかっていったときに、考え方の一つとしてはですよ。例えば質問者さんや皆さん方が福祉の部署で働いているとするじゃないですか、今の役所で、ですよ。

そのときに、もちろんその市役所で働くっていうのも、十分やりがいだはあるかもしれません。でも、例えば特別区を考えたときに、おそらく福祉の課題は特別区のが多いんじゃないかと思うんですよね。

それは何でかっていうと、単純に人口が多いので。人の数がいっぱいいれば、それだけ問題を抱えている人の数ってシンプルに増えることになりますよね。

そうなってくると、福祉の仕事、今の市役所と特別区、どっちでやってもやること自体は同じかもしれない。やること自体はそこまで大きな違いはないかもしれないけれども、じゃあどっちの方が社会的な影響を及ぼすことできますかとか、より多くの人たちに対してアプローチしていくことができますかって考えたときに、もちろん単純な数の問題ではないかもしれないけれども、やっぱり特別区の方がより大きなインパクトを及ぼすことが可能なんじゃないかなって思うんですよね。

ということで、今の市役所においてもやりがいはあるんだけれども、でも、より人口が多かったり、あるいはより課題の多い特別区において、もっとチャレンジしていきたい、自分自身、大きな仕事に挑戦していきたい。こういうのも、志望動機の一つとして、十分成り立つんじゃないかなって思うんですよ。これが全てではないと思いますけれども。

ということでもありますので、例えば、感情面で特別区を選びましたっていうところだけではなくて、今話してきたみたいに、理屈だったりとか、論理っていうファクターをそこに入れ込んでいくと、よりがっしりした志望動機になると思いますし、私自身はそういうスタイルにしてましたね。

「違い」を言語化する

今私は感情という側面と、論理っていう側面、どっちの側面も重要だよってお話をしました。皆さん方にはね、感情「だけ」とか論理「だけ」とかじゃなくて、ぜひこの二つを車の両輪だと思って、きっちり練り上げていただきたいなと思うんですけれども。

それらをね、より強化していくときに一体何が必要なんだろうっていうと、結局私は違いを言語化することだと思うんですよ。それはどういうことかっていうと、要は、今自分自身が勤めている市役所あるいは自治体ですよね。そこと特別区との違いっていうのを感情面と論理の側面で言語化することだと思うんですよね。

どういうことかっていうと、例えば、愛着だったりとか、なじみだったりとか、縁とか、いろんな感情的な側面というのはあると思いますけれども。自分自身が特別に抱くそれと、自分の勤めている市役所について抱くそれ、何が違うんだろう?どう違うんだろう?これを言語化しないと、「だから特別区を選んだんです」と言うことってできないですよね。

あるいは論理を考えたときも、例えば質問者さんやこれを見てくださってる皆さん方が多文化共生に従事したい。そういったものを促進していく事業にタッチしてみたいと考えてるとするじゃないですか。

その時には、多文化共生にもいろんな切り口がありますけれども、一つは、例えば外国人の方がどれぐらいいるかっていうのが、もしかしたら一つのポイントになるかもしれませんよね。そのときに、今皆さんがお勤めの自治体と特別区においては、どれぐらいの違いがあるんですかっていうことをきっちり数字を根拠にして話せるかどうか。

つまり、違いがくっきり言語化されているかどうかっていうのがとっても重要になってくると思うんですね。

残念ながら面接を突破できない方って、感情面にしても論理にしても、他の自治体と何が違うわけ?っていうところの言語化がすごく緩いんですよ。

つまり、今勤めてる市役所と特別区って何が違うんですか?って言われたときに「ここが違います!」、少なくとも自分にとってね。ここが違いますっていうのを即座に言えない方がすごく多いんですよね。

もちろん、それは自分なりの切り口で構わないんですよ。例えばこう言っときゃ正解だ、みたいなものは私はないと思ってるので(そういった「模範解答」に頼る人ほど落ちている印象ですね)。

でも少なくとも「自分の勤めている市役所と特別区においてはこういうところが違います。具体的にはこうでこうで~」っていう話をしっかりできるかどうかっていうのはものすごく重要だと思います。

もっと言ってしまうと、落ちる人たちは言語化が緩いというよりは、そもそも何が違うんだろう?っていう視点そのものを持っていなかったり、あるいはその違いを自分なりに考えてみようという思考そのものがない方が圧倒的に多いですね。ちょっと厳しい言い方かもしれないんですけど。

でも、どこが違うんですかって言われたときに、ここが違いますって言えないと「だからこういうふうにしてこっちを選んだんです」って説明、原理的にできないじゃないですか。だって、どっちも同じなんだったら、どっちもいいじゃんって話になっちゃいますからね。

「ここが違うから、特別区を選んだ」って言うためには、そもそも今の市役所と特別区で何が違うんですか?って質問にド直球で答えなきゃいけないんですよ。

ですので、ぜひ質問者さんや、あるいはこれを見てくださってる皆さん方にあっては、特別区と市役所、現に今働いている組織の何が違うんだろうっていうところ。このあたりを丁寧に言語化していくことから逃げないでいただきたいなと思います。

もちろん、この言語化っていう作業そのものは自分1人でもできますけれども、例えば私だったり、Gravityのサービスを利用して、いくらでも練り上げていけると思います。

ということでもありますので、他の人のサポートを借りてもいいんだけれども、とにかく違いを言語化するところから逃げないでいただきたい。そういうふうに思っております。

志望動機に限らず、おそらく面接について不安や悩みを持っている方、とっても多いと思います。
以降、何か悩みだとか不安が出てきたときには、概要欄の方にも質問フォームを張っておりますので、あらためて質問いただければなと思います。

ということで、また次回以降のお悩み相談でお会いしたいと思います。
ありがとうございました。

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この記事の筆者
筒井夢人

【最多合格】のGravity┃社会人採用専門予備校Gravity講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

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