【特別区経験者採用】2級職でのネタ不足

【相談内容】

特別区経験者採用2級職の受験を検討しています。そこで質問なのですが、これまでの職務経歴の中で、マネジメントをした事がありません。

チームリーダーになった事はありますし、後輩の育成もしてきましたが、それらをマネジメントと呼ぶのかは分かりません。論文や面接で出せるネタが本当に少ないので不安があります。

給与面や職位が付く点で2級職に大変魅力を感じていますが、こんな私でも2級職を受けて合格ができる勝算はあるのでしょうか。

【はじめに】

特別区経験者採用の2級職では、マネジメントの経験を問われることが少なくありません。

だからこそ、まずはこの「マネジメント」というテーマについて、2級職受験を検討している皆さんに考えるきっかけを提供したいと思います。

それでは早速参りましょう。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

マネジメント経験

そもそも

マネジメントとは何か?

これを考えてみたいと思うんですけれども。

これは学者の数だけ定義があるといっても決して大げさではないように思います。ですが、それらの定義に共通の要素を抽出すると、マネジメントとは

他者を通じて何かを行う技術

この総称であります。

ですから、組織の掲げている目標や抱えている課題、こういったものについて、自分自身だけが向き合うのではなくて「他者を通じて、そういった目標・課題にアプローチしました」というご経験がおありの場合には、それはマネジメントの経験があると言っておかしくないと思うんですね。その点、質問者さんはチームリーダーの経験もあれば、後輩の育成もしたことがある訳ですよね?

チームリーダーになったということは、他の人に何かの目標・何かの課題、これらにアプローチをしてもらったことがあるということですよね。後輩の育成をしたことがあるということであれば、後輩を育成することを通じて、何かしら組織課題や目標を達成してもらったことになります。

このように、マネジメントの経験を抽象的に振り返るのではなくて、どちらかというと、過去の職務経歴の中で

・他者を通じて何かの目標を達成した
・他者を通じて組織の課題を解決した

こういった経験を具体的に振り返ってみるといいのではないかと思います。

ネタがないなら増やす

次に、

論文や面接で出せるネタが少なくて不安

と、あったんですけれども。

これに対するお答えとしては

少ないなら増やしましょう

この一点に尽きます。

すなわち、この辺の話については「こうすればたちどころにそのネタの少なさは解決です!」という必殺技はありません。原則的に、ネタがないのであればネタを作る、0なのであれば1にする、こういった努力はどうしても必要になります。

実際、例えばGravityのご利用者様の中で「ネタが少ない」という方に対しては、ここから本試験までの間に何かしら使えそうなネタを日々積極的に収集し、きちんと言語化して整理しておきましょうと申し上げております。この辺は地道な努力が何より重要になるでしょう。

とくに、ネタが少ないという方にありがちなのが、過去の合格者の様々な体験をそっくりそのままパクって、それを話そうとするんですけれども。他の試験種ならいざ知らず、特別区経験者採用試験のように面接の時間がとてつもなく長い試験種の場合、適当なエピソードを話すと、結果的に深掘りをされ詰められて、答えることができなくてTHE ENDということになりかねません。

ですので、自分自身が経験していないことを話すという発想は基本的にはNGだとお考えください。ですので、自分自身のネタやエピソードが少ない場合には、まずはネタやエピソードを増やそうという意識を持ってみるのが大切だと思います。

日々の職務の中で、毎日色んな課題にブチ当たってると思うんですけれども、そういった体験をネタやエピソードに持っていけないか、転換できないか。ネタが少ないなら増やせないか、こういうマインドセットで挑んでいただきたいと思います。

気づいていないことも

ただし、2級職の受験生の中には、実際はネタやエピソードがあるんだけれども、それをネタやエピソードとして認識できていない人も多いんですね。というのは、受験生と個別面談でやり取りを何回もしていると、前回は出てこなかったエピソードが、ふとした拍子に出てきて、本人は

ネタやエピソードとして、これはちょっとイマイチですよね…?

とおっしゃっているんだけれども、我々プロからすると

・それ、すごくいいエピソードですよ!
・そこをストーリーの本筋に据えていきましょう!

ということで、実際には相当使えることも少なくないんですね。

つまり、自分ではガラクタだと思っていた経験が、実際は金銀財宝・宝の山だったりするわけでして。では、どうしたらそのような嬉しい状況を作れるのかって話なんですけど。

まずは過去の自分の経験を丁寧に言語化し、整理しておくことであります。すなわち、過去の自分の経験の中で

・あんなこともあった
・こんなこともあった
・こういう体験もした

こういうものをノートに丁寧に整理する。そのうえで、それをプロの講師に見てもらうのが一つの策だと思います。

その際、相談するのはGravityである必要はございません。様々な会社が個別面談や個別コンサルティングといったサービスを提供しております。

ですので、ご自身の過去の体験を丁寧に整理したうえで、

こういう経験をしてきたんですが、何か繋げられないでしょうか?

という形でプロに相談してみましょう。

自分一人では気づけないようなことでも、他の人の視点、他の人の視座。こういったものを借りることによって、何かの気づきを得ることは十分できると思います。

ですので、自分一人で悩まずに、第三者の力を借りることも検討していただきたい。そのように思っております。

ということで、今回の質問への回答は以上となります。特別区経験者採用の本試験まで半年を切ったということで、多くの受験生がここから本格的に対策を始めて参ります。

質問者さんやこれを見てくださってる皆さん方にあっても、ここからが本当の勝負だということで、頑張っていただければと思います。それではまた次回のお悩み相談でお目にかかりたいと思います。

ありがとうございました。

✅「最多合格のGravity」が届ける合格講座

「選ばれるには理由がある」

2024年は特別区経験者採用の最終合格者が「69名」となり、日本最多の合格実績をまたも更新。

日本で最も多くの合格者を輩出し続けるGravityには圧倒的なノウハウと実績があります。

本気で「1発合格」を狙う受験生にこそ、特別区合格講座の活用を推奨します。

※定員となり次第予告なく募集締切となります。

この記事の筆者
筒井夢人

【最多合格】のGravity┃社会人採用専門予備校Gravity講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

面接対策