今回は、【特別区経験者採用】採用漏れはありますか?というテーマでお届けします。
まずは、今回のテーマの核となる「採用漏れ」とはそもそも何か、という話から始めます。それでは早速見ていきましょう。
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採用漏れとは
「採用漏れ」とは、端的に言えば、特別区に最終合格したにもかかわらず、各区から内定を得られなかった状態のことです。
「最終合格したら、どこかの区で働けるのではないか」と考える方もいるでしょう。しかし、実はそうではありません。その理由を説明するために、特別区採用試験のプロセスを確認します。
来年の特別区経験者採用試験の受験を考えている方は、いくつかの試験プロセスを経て最終合格することになります。
1つ目は、第1次試験です。ここでは筆記試験が課されます。内容は、教養試験+論文試験の2つです。
第1次試験に合格した方だけが、2つ目の第2次試験に進みます。専門用語では「人事委員会面接」と呼ばれる面接試験を受けることになります。
面接試験も突破すれば、晴れて最終合格です。しかし、最終合格した段階では、まだ各区で働けるわけではありません。
最終合格した後に、第3の関門、最後のプロセスとして「区面接」が行われます。最終合格者だけが、各区から「うちの区で面接を受けませんか?」という連絡を受けることになります。
その区で面接を受け、「内定」と言われて初めて、特別区の職員・その区の職員として働くことができます。これが特別区採用試験のプロセスです。
したがって、最終合格しただけでは働けるわけではありません。最終合格後に行われる区面接で、必ず内定を勝ち取らなければならないのです。
この区面接で内定を勝ち取れなかった状態を、「採用漏れ」と呼びます。
実際にあるのか
採用漏れがどういうものかは分かった。では、採用漏れは実際にあるのか。そこが気になっている方もいると思います。
結論から言えば、採用漏れはあります。そう言える理由はいくつかありますが、ここでは2つ挙げましょう。
1つ目は、特別区が公式に認めているからです。特別区採用試験を管轄しているのは特別区人事委員会という組織ですが、この人事委員会が公式HPに次のような文章を掲載しています。
ただし、欠員状況によっては提示されず、
その結果、採用されない場合もあります。 最終合格が採用内定ではないことにご注意ください。
このように、「採用されない場合もあります」「最終合格=採用内定ではないことにご注意ください」と、公式が採用漏れがあり得ることを認めています。制度上、採用漏れは十分にあり得るということが、ここから明らかです。
2つ目は、採用漏れや区面接落ちの人を実際に観測しているからです。
2022年・2023年の時点で、厳密に言えば「区面接で落ちている」人たちを実際に観測しています。
特別区が公式に認めているという制度的な観点と、私自身が採用漏れになった人を実際に観測しているという実証的な観点。この2つから、採用漏れは現実にあり得ると私どもは考えていますし、皆さんにもそのように認識してほしいと思います。
採用動向の変化
実は、このような形で採用漏れが発生し始めたのは、近年になってからのことです。
2021年の試験までは、特別区経験者採用試験で採用漏れになった人を、私は1件も観測したことがありません。実際に観測され始めたのは2022年からです。つまり、最近になってトレンドが変わったということです。
これまでの通説では、「特別区経験者採用において採用漏れはない」という考え方が支配的でした。SNSやインターネット上の情報を見ても、「特別区経験者採用では採用漏れはない」と主張しているものがほとんどだと思います。
確かに2021年まではそうでした。しかし、2022年からは明らかにトレンドに変化が生じています。
2022年に採用漏れは現にありましたし、2023年においても、区面接で落ちた人が何人も確認されています。
これらを考えると、2024年や2025年においても、採用漏れは普通に発生すると考えるべきでしょう。採用動向のトレンドが直近で変化しているということを、ぜひ知っておいてください。
意識すべきこと
受験生にとって採用漏れは、考えうる限り最悪の事態だと言えます。最終合格しても採用漏れになってしまった場合、次の年は特別区経験者採用試験を筆記試験からやり直す必要があるからです。
せっかく1次試験を突破し、面接試験も突破して最終合格したのに、次の年はまた筆記試験からスタートしなければならない。地獄のような状況です。何としても回避しなければなりません。
では、採用漏れを防ぐために、受験生はまず何を考えるべきなのか。答えはいたってシンプルです。
「可能な限り上位での合格を目指す」。この一言に尽きます。
実際に採用漏れになった方々を観測すると、明確な共通点として、最終合格の順位があまり良くない方が傾向的に非常に多いのです。
もちろん、かなり高い順位だったにもかかわらず採用漏れになってしまった方も、一部には存在します。しかし傾向として、採用漏れになっている方の大半は、ギリギリで最終合格した方です。
一方で、今年Gravityでは、3位合格・8位合格、そのほか10位台など、上位合格者を複数名輩出していますが、この方々の中で採用漏れになった方は1人もいません。
したがって、採用漏れを防ぐには、上位合格を目指すのが最も確実かつ安全な方法です。
「とりあえずの最終合格」「ギリギリでの最終合格」ではなく、可能な限り高い順位での最終合格を目指して、論文対策と面接対策のどちらも頑張ってください。
今回の記事でお伝えしたい内容は以上です。
なお、希望区の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。

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