【特別区経験者採用】職務経歴書の変更点

【相談内容】

今年度の特別区経験者採用試験を受験する予定の者です。
筒井先生の動画を拝見しながら、こつこつ対策を進めています。

いつも役に立つ情報をありがとうございます。
今回は職務経歴書に関してお聞きしたいと思い、はじめて質問しております。

今日から特別区のエントリーが始まりましたが、職務経歴などを記入する欄に変更がありました。
当方、恥ずかしながら3回目の受験のため、てっきりこれまでのものと同じだろうと思い、昨年度のもので準備を進めてきました。

しかし、記入欄に変更があるなら内容も少し変えないといけないのだろうかとも思っています。
そこで、あらためて内容を考え直そうと思っていますが、そのときに注意すべき点があれば教えて欲しいです。

急な質問で申し訳ございませんが、答えていただけると嬉しいです。

【はじめに】

なるほど。

特別区経験者採用試験における職務経歴書の変更に関しては、かなり多くの方から質問をいただいております。

ですので、この方の質問を参考にしながら、私なりの意見を述べてみたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

 

意識すべきこと①

まずは、どういう変更が行われたのか、というところからですね。

設問文の1のところに大きな変更がありました。
ちょっと読み上げてみたいと思います。

あなたが特別区職員を志望する理由を携わりたい職務と、その職務を通じて実現したいことを交えて記入してください。320文字以内。

何が変更されたのかと申しますと、要するに特別区の志望理由も含めて書かなくちゃいけなくなった。
ここが大きな変更点だと思います。

つまりですね、例年のものですと、携わりたい職務っていうのと、実現していきたいこと、この二つの項目だけだったんですよね。
聞かれているのが。

なんですけれども、今年はここに加えて、特別区への志望理由ってのが入ってきたということになってます。
特別の志望理由が入ってきたことによって、どういうことを意識しなくちゃいけないのか、ここに関しては2点述べてみたいと思います。

まず1点目ですね、これは何かと申しますと、今まで以上に簡潔さを意識していただきたいなというふうに思っております。
どういうことかと申しますと、例えば携わりたい職務と実現していきたいことだけだったとするじゃないですか。

で、文字数の制約が320文字ということになると、一つ一つに対しては160文字、ざっくり言うとそのぐらいの文字数を割り当てることができたわけですよね。
ですけれども、ここに特別区の志望理由もっていうことになってくると、一つの項目ごとに割り当てることのできる文字数、どうしてもこれは短くならざるを得ないですよね。

ということになってくると、今まで以上にですね、これは口頭で補足すればいいかなっていうような内容については、もう大胆にカットしていくっていう意識がどうしても必要になってくると思うんですよね。
一つ一つに割り当てられる文字数というのが少ないのを考えると、いつも以上に、例年以上にですね、簡潔に書いていく、シンプルに変えていくとことが必要になると思います。

ですので、既に準備してたよっていう方もいると思うんですけれども、あらためてね、例年のものを参考にしながら作っていた方であったとしても、携わりたい職務だったりとか、実現していきたいこと、ここに書かなくても、口頭で面接に入ってから話すのでもいいなっていうところに関しては、バッサリカットして文字数を浮かせて、特別区の志望理由っていうのをそこに入れていく。
それも簡潔に、というところですね。

ぜひ、簡潔さっていうのをあらためて意識してみていただきたいな、そういうふうに思っております。

意識すべきこと②

次なんですけれども、二つ目ですね、何を意識していただきたいのかといいますと、バランスであります。

で、書く項目が増えれば増えるほど、バランスっていうのを保つのが結構難しくなってくるんですよね。
例えば、直感的に説明いたしますと、320文字っていう文字数制限で一つのことについてしか聞かれていないのであれば、バランスって意識する必要ないですよね。

ただそれについて書けばいいだけですから。
でも、例えばなんですけれども、二つ三つ四つっていうふうにいろんなことを書いてくださいっていうふうになっていけばいくほど、どうしてもバランスを保たせるのって、すごく大変になりそうじゃないですか?
直感的にもね。

おそらくなんですけれども、書いている中で、やたら志望動機がボリューミーになっちゃったとか、あるいは実現していきたいことがやたら少なめになっちゃったとか、おそらくそういう感じでバランスが崩れちゃう人っていうのが結構出てくるんじゃないかなというふうに思っております。
ですので、ぜひ皆さん方にあっては、これを見てくださっている皆さん方にあっては志望動機っていうところと、携わりたい職務っていうのと、実現していきたいこと、この三つの構成要素がそれぞれきっちり、ある程度のバランスが保たれているかどうか、バランスっていうのがきっちりキープできてるかなっていうのはちょっと意識してみていただきたいなというふうに思っております。

ということで、設問文の1に関しては、ぜひ、簡潔さっていうのをね、今一度強烈に意識していただきたいっていうことと、今申し上げたようなバランスっていうのを意識してみてほしいなというふうに思ってます。
で、ただし設問文の1に関してはですね、もう一点だけ簡単な注意点がありまして。

ちょっともう1回、さっきの設問文を読み上げたいと思うんですけれども。
後半のところですね。

その職務を通じて実現したいことを交えて記入してください。

この職務を通じて実現していきたいことっていう項目があるじゃないですか。

で、例年ですと、この職務を通じて実現していきたいことっていうところに、特別区で実現していきたいことっていうふうに記入されていたんですよ。
でも、今年に関しては、特別区でとか、そういう言葉が添えられてないんですよね。

なんですけれども、ぜひ皆さん方にあっては、その言葉がなかったとしても、特別区で実現していきたいこと、これを聞かれているんだっていうことは、強烈に意識してみていただきたいなというふうに思ってます。
どういうことかと申しますと、この実現していきたいことに関してはね、結構よくあるパターンというのが、例えば、特別区っていうところで、社会をこういうふうにしていきたいっていうようなことを書くのが一般的なんですよね。

私も割とそういう感じで書きました。
今年に関してはその特別区でっていう文言が抜けているので、これは社会一般をこういう形にしていきたい、でいいのかな?っていうふうに勘違いしちゃう人が出てくるかもしれません。

なんですけれども、これはあくまでも特別区の職務経歴書でありますので、例えば特別区をこういうふうにしていきたいとか、特別区でこういう社会を実現していきたいとか、そういうふうなことを念頭に置きながら書く必要が出てくると思います。
ということで、特別区でという言葉、書かれてはいないんですけれども、でもそういう言葉が書かれていると思ったうえで、実現していきたいことですね、これについて考えてみていただきたい、そういうふうに思っております。

意識すべきこと③

で、次なんですけれども、設問文のね、2と3に関してはそこまで大きな変更点はありませんでした。
ですけれども、設問文の4に関してはですね、ポイントが今までの年とは違うなっていうのを感じたので。

まず例年のものを読み上げてみたいと思います。
どういう感じかって言うとこんな感じですよね。

あなたがチームに貢献し、成果を上げた事例について、チームにおけるあなたの役割を含め記入してください

こういう感じになってます。
この場合、解釈はいろいろあるとは思うんですけれども、成果を上げましたとか、こういうことを達成しましたっていうのは、要するに個人単位のことでも問題なかったんですよ。

チームの中でこういう役割を割り当てられました。
その役割に関して、自分はこういうことを達成しました、というふうに個人単位のことを書いていくっていう解釈も成立していたんですね。

実際そういう感じで書いている方も大勢いらっしゃいました。
ところがですね、今年はどういう感じの設問文になっているのかというと、こういう感じですよね。
ちょっと読み上げたいと思うんですが。

今までの職務経験の中で、あなたがチームとして達成したこと、あなたのチームにおける役割や、どのようにチームに貢献したかを交えて記入してください。

こういう感じになってます。
でね、力点はここだと思うんですよ。

ちょっともう1回読み上げますけれども、あなたがチームとして達成したこと、これですよね。
つまり、チーム単位で達成したことっていうのをここには書かなくてはいけないわけですよ。

例年と何が違うのかっていうと、先に申し上げた通り、例年の場合には個人単位で達成したことだったりとか、個人単位で成果を上げたことっていうのでも良かったんですよね。
全然それでもOKだった。

でも今年は明言されている。
何が明言されているのかっていうと、チームとして達成したこと、チームとして成果を上げたこと、これを書いてくださいっていうふうに書かれてるわけですよね。

ですので、少なくとも今年以降に関してはですよ、個人単位として達成したことだったりとか、個人単位で成果を上げたことっていうよりかは、明確にチームでこんな目標を達成しましたっていう内容を書いていく必要があるかと思います。
つまり個人単位ではなくて、チーム単位っていうふうに軸足、ポイントってのがちょっとずれているっていうところですね。

ですので、例年のものを参考にして個人単位のものを書いてしまうと、これはチームとして達成したことを聞いてるんですけど?っていうふうに面接に入ってからちょっと詰められてしまうかもしれません。
ですので、あらためて個人ではなくて、チームとしてどんなことを達成したのかっていうのを念頭に置きながら、ここは再構成を図ってみてほしいなっていうふうに思っております。

ということで、今日は設問文の1っていうところと、設問文の4のところですかね、ここについて言及を申し上げました。
で、おそらくね、これから書き始めるという方もたくさんいらっしゃると思いますし、もう準備していて、それをちょっと修正していこうという方もいらっしゃると思うんですけれども、今まで職務経歴書について述べてきた内容だったりとか、あるいは今回の動画の内容を参考にしながら、結構大事な資料になって参りますので、今一度再構成を図ってみてほしいなというふうに思っています。

それでは、また次回のお悩み相談でお会いしましょう。
ありがとうございました。

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この記事の筆者
筒井夢人

【最多合格】のGravity┃社会人採用専門予備校Gravity講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

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