【特別区経験者採用】職務経験論文対策

今回は特別区経験者採用の職務経験論文についてご案内をしていこうと思います。

諸々ご案内したいことはあるんですけれども、今回はとくに意識しておいていただきたいことにフォーカスしてご案内をしていこうと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

書き出し

まず1つ目ですね、意識しておいていただきたいことが「書き出し」についてであります。
論文の書き出しですね。

どういうことかを説明しますために、そもそも職務経験論文ですね、どういう感じの文章が設問文で問われているのか、ご案内をしてみたいと思います。
昨年の問題をちょっと読み上げますね。

「ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた職場での取組について、あなたのこれまでの職務経験を簡潔に述べてから、その経験を踏まえて採用区分における立場として論じてください」

こんな感じの設問文になっています。
で、この設問文のちょうど半ばのところにこういう文章がありますね。

「あなたのこれまでの職務経験を簡潔に述べてから」

つまり、皆さん方はまず書き出しの部分で、自分自身の職務経験について簡潔に述べるところから入らなくてはいけないということであります。
この書き出しなんですけれども、実はですね、昨年だけではなくて、職務経験論文が始まってからずーっと「あなたのこれまでの職務経験を簡潔に述べてから」という文章は設問文に挿入されています。

ですから、来年だったりとかその先ですよね、についても恐らくこの文章は挿入され続けると思います。
ですので、皆さんの職務経験論文対策の第一歩は「職務経験を簡潔にまとめておくこと」。
ここから入ってみるのがよろしかろうと思います。

職務経験のまとめ方

でね、「職務経験って言ってもどうやってまとめればいいんだよ」と、「どんなことを話せばいいんだよ」ということになるわけですけれども。
まず皆さん方にあっては、それぞれに「職務」、やってらっしゃる「仕事」があるじゃないですか。なので、まずは「自分はこういう仕事をしてます」ってのを述べることですよね。

こんな仕事をしています、こういう職をやってます、ということです。
で、それを述べたうえで、仕事にもいろんな業務があるじゃないですか。

具体的な仕事の中に、さらに業務ってものが存在してますよね。
なので、自分にとっての主だった業務、これをその次に書いていくのがいいと思います。

つまり、「自分はこんな仕事をしています。そのうえで、具体的な業務は例えばこういうものとこういうものがあります」と記述をしていく。
で、そのうえで、そういう業務をやっていくときに「自分はこういうことを意識をしています」ということを書いていくと、さらによろしかろうと個人的には思います。

次に文字数ですよね。
だいたいどのくらいを意識しておけばいいんだよ、ということなんですけれども。

私自身は、書くときに(正確に測定したわけではないですけれども)300字前後だったとう記憶をしております。
これについては諸説あると思いますので、あくまでも参考程度に、ですけれども。

ただ、300字前後を1つの目安にしておけば、大ハズレにはならないんじゃないかなと個人的には思います。
っていうことで、1つ目が書き出し、これまでの職務経験について簡潔に述べよう、それをまとめておこう、というところですね。

テーマについて

次に2つ目なんですけれども、「テーマ」について話していこうと思います。
で、これまでの職務経験論文でどういうテーマが主に問われてきたのか、これも過去の問題から引っ張り出したものを紹介してみたいと思います。

ちょっと読み上げますね。

「仕事の優先順位」
「職務上のトラブル対応」
「職務を進める上での課題解決に向けた取組」
「業務執行上のリスク対応」
「職場における創意工夫」

こういう感じのテーマが出題されています。

で、これ今聞いていただいて、何となく感じていただけたんじゃないかなって思うんですけど、そこまで突飛なテーマが問われているわけではないですよね?
例えばですけれども、職務上のトラブル対応だったりとか、あるいはリスク対応。
こういうのって、お仕事をなさっている方だったら多分日々考えていらっしゃったりとか、実際に対応してらっしゃるんじゃないかなと思うんですよ。

ということで、社会人の皆さんにとって、全くよく分からないようなテーマがバーンと出てくる可能性はそこまで高くないように思います。
で、ですよ。

じゃあ、そのうえで、どういうことを意識しておけばいいのか、ということなんですけれども。
これはですね、こういった出題され得るテーマについて、自分自身の仕事でネタを用意しておくことですね。

どういうことかと申しますと、先程も申し上げたとおり、リスク対応とかトラブル対応というのは、恐らく仕事をしている人だったら全ての人が考えなきゃいけないことじゃないですか。
なんですけれども、じゃあ今までにどういうトラブル対応を経験してきたか、あるいはどういうリスク対応を普段しているのかって、各人バラバラですよね。

なので、そういうネタを自分の仕事の中で見つけて、整理をしておくことですよね。
例えば、トラブル対応ってテーマが出題されたときには「よし!じゃあ自分の仕事ではこういうトラブル対応があるから、このエピソードをもってきて具体的に書いていこう!」というふうに、ネタとテーマに対応関係をもたせていくことが大事かなと思います。

ですので、皆さん方にあっては、職務経験論文対策としては、過去のテーマをまず見たうえで、じゃあ自分の仕事でいうと、こういうエピソードをもってこれるな、ってことをきちんと整理をしていくことですね。
あるいは、日々の仕事の中で、「このネタとかこのエピソードはもしかしたら職務経験論文で使えるかもしれない…!」ってのがあったら、ノートとかスマホにメモをとって整理しておくと役立つんじゃないかなと思います。

これが2つ目、テーマに関するものですね。

2020年からの変更点について

で、3つ目なんですけれども、これは何かと申しますと「2020年からの変更点」についてですね。
実は、職務経験論文は2020年からほんの少しだけなんですけどスタイルが変わりまして。

具体的にはこういう文章が挿入されるようになったんですよ。
ちょっと読み上げますね。

「採用区分における立場として論じてください」

こういう文章が挿入されるようになったんですよ。
それより前の年にはこういう文章はなかったんですよね。

ということは、「なるほど、確かにそれが変更点なんだったら、ちょっと対応しなきゃいけないか…」ってのはなんとなくお分かり頂けると思うんですよ。
じゃあね、採用区分ってそもそもなんだよって話ですよね。

これを見てくださってる方、多くの方は1級職をお受けになると思うんですけれども。
1級職について、採用区分にはこういう感じの記述があると思います。

設問文に書かれているので、ちょっと読み上げたいと思うんですけれども。

「1 級職は係員の業務を行う職」

こういうふうに記述があります。
じゃあ係員って何だよ、みたいな話になっちゃうんですけれども。
ここではものすごく大雑把なイメージとして、窓口とかで住民対応をなさっている職員の方。

こういう方をイメージなさるのが一番いいと思います。
皆さん方も仕事だったりプライベートで市役所・区役所、行かれることもあると思うんですけれども、そこで実際に対応してくださる職員の方、いらっしゃいますよね?
若手を中心に。

で、そういう方をいわゆる係員の職、あるいは係員としてイメージしておくのがよろしかろうと思います。
つまり、1級職においては、そういうふうに窓口対応する立場として論じなきゃいけないということなんです。

どういうことかと申しますとね、例えばですけれども、これを見てくださっている方がSEだったとするじゃないですか。
で、さっきのテーマの話にちょっと戻っちゃうんですけれども、SEとしてリスク対応をどういうふうにしているとか、トラブルが起きたときにこういうことをやっているっていうのは多分色々あると思うんですよ。

もちろん、SE以外の方も含めてなんですけれども。
ここで重要になってくるのは、「じゃあ、それって窓口で住民対応するときにどういうふうに活かすことができますか?」っていうところ。

ここへの着地を考えなきゃいけないってのが変更点のポイントかなと思います。
つまり、SEとしてリスク対応とか、あるいはトラブル対応ですよね、意識していることっていうのは沢山色々あると思うんですけれども、「じゃあ、窓口で住民対応ときに、そういうふうに意識していることをどういうふうに役立たせることができますか?」っていう、この部分を繋げていくこと。

自分の仕事で意識していることを、窓口での対応、係員での仕事にどういうふうに繋げていけますか?ブリッジできますか?っていう。
ここがすごく重要だと思っています。

ですので、単に自分の仕事でこういうことを意識しています、だけではなくて「普段意識してること、住民対応のときにどういうふうに活かせるかな…?」ということをちょっと考えておくだけでも、結果が違ってくると思います。

まとめ

ということで、皆さん方には3つのことをご案内しました。

1つ目は、これまでの職務経験を簡潔にまとめておいてください、ということ。
2つ目が、テーマと対応関係のある具体的なエピソードを用意して、整理しておきましょうということ。
そして3つ目が、今ほど申し上げたように、ちょっとした変更点、すなわち採用区分における立場として、というのが入っているので、自分の仕事で意識していることを窓口、係員の立場になったときにどういうふうに役立たせることができるのか、繋げることができるのかを意識しておいていただくと。

ということで、職務経験論文については以上になります。

ここから先の部分は面接ですね。
ここはすごく重要なところだと思ってるんですけれども。

人事委員会での面接と区ごとの面接ですね、これを分けて動画を撮影していきたいと思っておりますので、受験予定の方、あるいは受験を検討してらっしゃる方ですね、またぜひ見ていただければと思っています。

✅2000名以上が登録中です!

特別区経験者採用を受験するなら登録必須のGravity公式LINE!
受験生のほとんど(2000名以上)が登録中で、既に有料級情報を手に入れてます!

✅LINE限定情報の配信
✅本試験講評動画の視聴
✅イベント(定員制)の優先案内
✅時事対策に役立つ最新情報を提供

ご登録は下記URLから!

この記事の筆者
筒井夢人

社会人採用専門予備校Gravity講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

論文対策