
僭越ながら、奥田先生も私も、公務員試験を受けた先では全て最終合格・内定を勝ち取っています。
きっと皆さんの参考になるはずです。
PRポイントとしてどんなことを話し、どのように公務員の仕事へブリッジを図っていったのか。
私たちが実際に話した自己PRを、具体的にご紹介します。
👇YouTubeでの解説は画像をクリック👇
自己PR例①|業務遂行力(奥田・特別区経験者採用)


私は市役所職員から特別区を受験したのですが、市役所では企画政策課という部署にいました。
企画部門は、毎年同じルーティンの仕事をするというより、今年はこの事業、今年はこの新規事業、今年は市長が公約で掲げたこの取組を推進する、というように、毎年取り組む仕事がかなり異なります。
そういった面で、初めてやる仕事や困難な仕事、突発的な仕事など、いろいろな仕事を、どれも期限内に確実にやり遂げ、成功を収めてきました。
ですから、こういう経験があるので、特別区でもどのような仕事でも着実に遂行できますと伝えていました。


社会人採用ですから、これまでの経験を踏まえて、だから特別区でもこうやって貢献していける、即戦力に近い形で力を発揮していけるとPRしました。
自己PR例②|説明力(筒井)


私は大学時代に弁論部に入っていたので、人前で何かを説明することを鍛えてきましたし、得意です。
では、それを公務員になってからどう活かせるのか。
私が本当に思うのは、行政は民間企業に比べて、住民への説明責任や対外的に果たさなければならない説明責任がすごく重いということです。


そこで、自分の説明力は、説明責任を果たすときや、住民や国民に複雑なことを説明するときに役立てることができます、という話をしていました。

住民説明会で多くの人に向けて説明することもあれば、1対1での説明もありますから、説明力という観点も良いと思います。

自己PR例③|調整力(奥田・市役所)

奥田先生は、他に受けた先ではどんな自己PRをされていましたか?

先ほどは特別区を受験したときの自己PRでしたが、国家公務員として働きながら市役所を受けたときは、「調整力」と伝えていました。
これも自分の経験に基づくものです。
国家公務員では総務部調整班という部署に配属されていて、内部での意見調整や、他の役所など外部との意見調整を担当していました。
本当に異なる意見や反発する意見、考え方の違いなどを、全部交渉・議論してまとめていく部署だったんです。
ですから、市役所職員になっても、住民やさまざまな団体、また内部でも、しっかり調整力を発揮してまとめていきます、と伝えました。
ここもやはり、これまでの経験を踏まえて自分の強みを述べたという形になります。

特に調整力というフレーズ自体は、使う人が多いです。
そのときに大事になるのは、どのように公務員の仕事へブリッジしていくのか、そして「こういう経験があるので調整力があります」としっかり話せるようにしておくことです。

意外と調整力を挙げる受験生はいるのですが、内容を聞くと、調整の規模が小さく、エピソードとして弱いと感じる方もいます。
受験生の中にはかなりハードな仕事をこなしてきた方もいますので、調整力を挙げるつもりの方は、そこに負けないエピソードを用意しておく必要があるでしょう。
自己PR例④|対話力(筒井・市役所などの基礎自治体)

ちなみに私は、市役所など主に基礎自治体を受けるときは、1つ目の説明力から少しレトリックをずらして、「対話力」というレトリックを使っていました。
もちろん、中身はかなり異なります。
先ほどの弁論部の話でいうと、弁論は「一方的に演説やスピーチをして終わり」というイメージを持たれることが多いと思います。
しかし実際は、演説やスピーチの後に質疑応答があります。
聴衆から「これってどうなんですか?」という鋭い指摘や批判を受けて、それを聞いたうえで「それはこういうことなんですよ」と説明していきます。
つまり、弁論で実は重要になるのは、聴衆との対話なんです。
相手の話をしっかり聞いて、何を聞きたいのかをクリアにつかみ取っていくことが、実はとても重要なのです。
特に市役所に入ってからは、住民との対話、つまり一方向ではなく双方向のコミュニケーションが大事になりますよね。
ですから、基礎自治体に入ってからも、この対話力を活かせると思います、とPRしていました。

似た感じに聞こえましたが、説明を聞くと、また違った角度で伝えていたのですね。

ただ、受ける先によって見せ方やレトリックを少し変えるだけで、相手からの見え方はまったく変わると思っていたので、そこは意識していました。
自己PR例⑤|チームで目標を共有し実現することに喜びを感じる(奥田・国家公務員)

国家公務員を受けたときのことです。
ここまでは「〇〇力」という力を伝えていましたが、国家公務員のときは別の角度から自己PRをしました。
「自己PRをしてください」と言われたときに、「私は、チームで目標を共有し、それを皆で実現することに喜びを感じる人間です」とPRしていたんです。
皆さん「〇〇力」と言うことが多いのですが、そういう人格的な部分や性格的な部分を伝えてもいいと思っています。
そのうえで、これまでの人生を振り返り、高校時代の部活、大学時代の部活、社会人になってからのプロジェクトの話などで、「この場面ではみんなでこういう目標を共有して、こう実現してきた」と伝えました。
だから国家公務員になっても、皆で目標を共有して、それを実行していきたいと思います、と伝えました。
普通に考えれば、協調性がある、リーダーシップがあるという、よくある話かもしれません。
ですが、そこで見せ方を変えたということです。
特に私が受けた国家公務員は、面接が12回ほどあり、倍率も非常に高いものでした。
他の受験生と同じように「協調性です」「リーダーシップです」と言っても、面接官の印象に残らないと思いました。
見せ方を変えて表現を変えることで、面接官も「おっ」と注目してくれました。
人格的なものをPRしてもいいということを、アドバイスとしてお伝えできればと思います。
筒井先生も、他に伝えてきた自己PRはありますか?
自己PR例⑥|データ分析の力(筒井・国家公務員など)

私は大学院に行っていた時期があり、そこでは統計や計量経済学を使って、本格的にデータ分析の研究をしていました。
それが公務員の仕事にどう活きるかというと、特に国で顕著なのが財政難という問題です。
財政が厳しくなればなるほど、行政がこれから行う政策にどういう効果が出るのか、そもそも効果があるのかを、厳密に国民に示していく必要があると思っていました。
それをどうやって示すのかと言ったら、基本的にはデータしかないと考えていました。
「分析の結果こうなっています」「データ上こうなっています」というエビデンスをしっかり見せていくことが大事だろう、と。
そう考えたときに、「自分はデータ分析をやってきましたから、国家公務員になってからもその力を発揮できます」という話をしていました。
本当は奥田先生のような人格面のアピールができればよかったのですが、私は最後の隠し玉として、こういうアピールを用意していました。

まさに今おっしゃった通り、受ける先によってアピールは使い分けた方がいいと思っています。
対話力などは市役所などの基礎自治体で特に求められるでしょうし、国家公務員だと分析力などは喜ばれそうです。
自己PRは必ず聞かれる|自分なりの自己PRを練り上げよう

自己PRは、1次面接でも最終面接でも、地方公務員でも国家公務員でも、十中十、必ず聞かれることになります。
今回の内容を参考にしながら、ぜひご自身なりの自己PRを練り上げてください。
ちなみに、面接カード(職務経歴書)のポイントについては、下記の記事で詳しく解説しています。

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