【特別区経験者採用】塾講師からの転職

【相談内容】

私は現在、正社員として学習塾の講師をしております。

そこから公務員への転職は可能ですか。

専門試験の勉強もしていましたが、思うように進まず教養試験のみの自治体に切り替えることに決めました。

しかし、文系担当のため数的処理が得意ではございません。

現在志望していますのが、特別区経験者採用・相模原市役所・深谷市・国立大学法人です。

【はじめに】

塾講師→公務員への転職が可能かどうか、というご質問でしたけれども。

答えはもちろんイエスです。

これまで私自身、TACに勤めていたときもGravityを立ち上げてからも、「もともと塾講師をしていました」という方をたくさん指導して参りました。

こういった方々、順当に最終合格を勝ち取って公務員への転職を決めていってらっしゃいますので、質問者さん含めて塾講師をやってらっしゃる皆さん、問題なく公務員への転職は決められるでしょう。

そう考える理由について、以下に述べたいと思います。

それでは早速参りましょう。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

塾講師からの転職

どうして転職できるの?と言っときに、塾講師の方々には2つの特徴があると思っているんですね。それは何かと申しますと、

①勉強が嫌じゃない

という性質の方、すごく多いと思うんですよ。

少なくとも「勉強するのが嫌で嫌でしょうがない」という人は、割合少ないなという気がするんですよね。そもそもそういった方だったら塾講師という仕事をたぶん選ばないでしょうからね。

ということは、勉強するのが少なくとも嫌ではない、と。だから公務員試験対策、教養試験・専門試験・論文試験、色々ありますけれども、結局は勉強しなきゃなわけですよね。

それがそんなに嫌じゃないっていう人が多いので、結果として筆記試験とかの突破率「すごく高いな」っていうのが私自身の感覚ですね。

で、2つ目が、

②話し慣れがある(話し慣れの多い人が多い)

これ、私自身が予備校講師をやっておりますので、非常によく分かるんですけれども。予備校講師とか塾講師って、ほんと四六時中「人前で話す仕事」じゃないですか。

なので、少なくとも平均的な日本人と比較したときに「話し慣れがあります」っていう人、すごく多いんですよね。

結局、公務員試験でも面接試験っていうのがあって、そこでは面接官に対して自分の話を話さなくてはいけないわけですよね。

そのときに、塾講師の方々は話し慣れがあるので、アドバンテージとして効いてくるなと私自身は感じております。

ということで、1つ目の「勉強が少なくとも嫌ではない」というのと、2つ目の「話し慣れがある」というのが複合的に効いた結果として、塾講師の方々、比較的公務員試験への転職可能性は高いんじゃないのかなというのが私自身の見解ですね。

数的処理が苦手なら

次のご質問が「自分が文系の科目を担当しているので、数的処理が苦手なんですけどどうしたらいいですか?」というご質問だと思うんですけれども。答えはいたってシンプルでありまして。

数的処理が苦手なんだったら、文章理解とか一般知識科目で点を取っていけばいいんですよ。

私自身も、数的処理という科目、決して得意ではございませんでした。もちろん「教科書に載っている基本的なレベルの問題は解けるようにしよう」そのくらいの対策はしていました。でも別に、数的処理バチバチに得意とか、そういった感じではなかったんですよ。

なので、私自身はどういう戦略で挑んだのかというと、「だったら文章理解は満点を狙っていこう」というスタンスで挑んでいました。なので、受けてきた公務員試験、色んなところございますけれども、そこでは全て文章理解は絶対に満点取る!という意気込みで挑んでいましたね。

ですので、質問者さんも含めて、例えば「数的処理苦手なんだよな」という塾講師の皆さん方は、「文章理解で満点取ろう」というスタンスで挑んでいけばそれで問題ありません。

そして質問者さんは、文系の科目を担当してらっしゃるということだったんですけれども。どの科目を担当してらっしゃるのかというのは文面にはなかったので、ちょっと分からないんですけれども。

だったら、その文系科目についても満点を狙っていくという感覚が一番いいですよね。

あとはそれ以外で申し上げますと、例えば社会科学。これは範囲が狭い。分量が少ないんですよ。

ですので、文章理解と人文科学と合わせて、社会科学もミチミチ対策しておくのがいいんじゃないかなと思います。

なお、オススメの参考書については、下記の記事も併せてご覧ください。

特別区経験者採用対策

ただし。一点だけ注意しておいていただきたいのが、特別区経験者採用の論文対策は徹底的にやっていただきたいということです。

これ、質問者さんは現在、志望先として特別区の経験者採用を挙げてらっしゃいますけれども。特別区の経験者採用試験は、1次試験で教養試験と論文試験があるんですけれども、1次の合否そのものは論文試験だけで決定されるんですよ。

すなわち「論文」がすさまじく重要な組織、これが特別区の経験者採用です。

それと比較したときに、質問者さんの他の併願先って、1次では「教養試験」が大事という形になってきてますよね。

つまり、何が言いたいのかというと。特別区経験者採用では、論文が圧倒的に1次試験では重要なんだけれども、他の組織では教養試験が圧倒的に重要。こういう形になってくるわけですよ。

こうなったときに、多くの受験生がやっぱり、教養試験の対策に引っ張られちゃうんですよね。

どうしてかと言いますと、論文対策と比べたときに、教養試験の対策って手っ取り早く達成感を味わえるので。どうしても多くの受験生が、論文対策をないがしろにして、教養試験対策についつい注力しちゃうんですけれども。

特別区の経験者採用試験を念頭に置いたときには、これは地獄への入口不合格者の典型的なパターンといっても過言ではございません。

先に申し上げた通り、特別区の経験者採用試験1次試験の合否は、その全てが論文で決まってまいります。ですので、論文対策をないがしろにして教養試験対策ばかりやるというのは、明らかに戦略として間違えています。

ですので、質問者さんにあっては、教養試験対策もあって大変だと思うんですけれども。必ず特別区用の論文対策、これを重点的に行うことを強く推奨したい、そういう風に思っております。

なお、特別区経験者採用の論文対策については、下記の記事も併せてご覧ください。

社会人採用での併願

そして。あわせて申し上げたいことがございまして。今現在、質問者さんは特別区経験者採用・相模原市・深谷市・国立大学法人、4つの志望先を検討してらっしゃるようですけれども。

可能であれば、「社会人採用枠」で、もう1つ・2つ併願先を増やしてみてもいいんじゃないかなと思っております。

というのは、社会人採用枠の場合には試験のほとんどが、1次試験が教養試験あるいはSPI。それにせいぜい論文だったりが乗っかってくるという形で、専門試験は基本的には一切ございません。

ですから、今現在質問者さんがやってらっしゃる対策。それを進めていくだけで、1次試験を戦うことが十二分にできてしまうわけですね。

例えば質問者さんは、相模原市をお受けになってらっしゃいますけれども。例えば同じ神奈川県内の自治体ということで申し上げますと、横浜市の社会人採用、川崎市の経験者採用。

こういったところ、今現在質問者さんが考えてらっしゃる志望先と、日程が一切バッティングしてません。ですので、どちらも併願をすることが十二分にできるんですね。

ということでもありますので、せっかく教養対策あるいは論文対策、この辺りを進めていくということであれば、社会人採用枠の方でもう1つ・2つくらい併願先を増やしてみてもいいんじゃないのかなと、そういう風に私自身は考えております。

なお、併願先の申込日程や1次試験日程については、公務員試験「経験者採用(社会人採用)」日程データベースにまとめておりますので、是非ご活用ください。

ただし、具体的にどの組織を受験すべきなのかに関しては、質問者さんが今置かれている状況等によってもまた変わってくると思いますので、様々な組織の受験案内とかそういったものを見た上で、またご自身なりに検討してみるといいんじゃないのかと思っております。

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この記事の筆者
筒井夢人

【最多合格】のGravity┃社会人採用専門予備校Gravity講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

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