【相談内容】
私は今年初めて特別区経験者採用枠1級職を受験する者です。今回は職務経験論文と面接時に話す職務経験について教えて頂きたく連絡致しました。
私は4年以上に該当する業務経験が8年→4年→3年(現職)です。この際は8年、4年の経験は話せるが3年の経験は職務経験年数に該当しないためエピソードなど話す事はNGとなりますか?
3年の経験しかありませんが、話せるエピソードがこちらの方が多く悩んでいます。ご教示くださいますよう宜しくお願い致します。
【はじめに】
結論から申し上げますと、3年というご自身にとって一番短いエピソードだったとしても、話していくのは全く問題ないと思います。
今回のご質問は、職務経験論文における話と、面接における話にわかれているように感じます。
ですので、別個にお答えしていきたいなと思います。
それでは早速参りましょう。
職務経験論文の中で
まず、職務経験論文ですよね。ご自身にとって、3年間の現職の仕事が一番短い話だったとしても、一番働いてる期間が短いものだったとしても、職務経験論文でそれを話していく、それを書いていくっていうのは全く問題ないと思います。
これに関してはね、既に職務経験論文における動画でも少しお話をしたところではあるんですけれども、どの職務経験を書いていこうかというときに大事になってくる基準は、それをどれぐらい長くやったかというよりかは、どちらかというと、どれぐらい説得力をもって話せるか。自分にとって厚みがあって、これは熱く語れるぞっていう内容になってるかどうか。こちらのほうがより重要だと私は思います。
したがいまして、ご自身にとって、8年、4年、3年、それぞれの職務経験というのがあって、3年が仮に一番短いものだったとしても、一番自信を持って話せるということであれば、それを使っていくのは、全く何の問題もないと私は思います。
複数の職務経験がある人へ
ただしですね、今からのお話っていうのは、職務経験が長いとか短いとかっていう話ではなくて、どちらかというと複数の職務経験がある方に気をつけておいていただきたいことなんですけれども。例えばですね、書き出しの部分について話をしてみたいと思うんですけれども。
質問者さんだけではなくて、他の方もいわゆる職務経験論文の書き出しを準備なさってると思うんですよ。ここについては既にこれまでの動画でもお話をしてきた通り、自分が仕事としてこういうのをやっていて、業務内容はだいたいこんな感じで、こういうことを意識しながらやってますっていうことを、300字前後ぐらいの文字数で書いてまとめておいてくださいっていうことを申し上げて参りました。
そのときに、例えば質問者さんに置き換えて話すのであれば、その書き出しの部分で、前々職と前職のお話、これをしていると。で、書き出し以降のところで、いきなり現職の話が現れたとするじゃないですか。
この場合に読み手はどうなるのかっていうと、当然ですけど混乱しますよね。当たり前ですけど。
なんでかっていうと、書き出しの部分を読んで、この人は今までこういう仕事をしてきたんだな~っていうふうに把握するわけじゃないですか。なのに、書き出し以降のところでいきなりそれとは全然違う現職の話が現れたら、当然ですけど、エ!ってなりますよね。
この部分を気をつけておいていただきたいんですね。つまり、複数職務経験がある方の場合には、書き出しと、書き出し以降のところでの職務経験のズレに気をつけていただきたいなと思います。
ですから、書き出し以降で現職について触れたいなということであれば、当たり前なんですけれども、書き出しのところでも現職について、少なくとも何か触れておく必要はあるんじゃないかなというふうに思います。読み手に無駄な混乱を与えないためにも、ぜひ書き出しと書き出し以降のところで、変なズレだったりとか、いきなりの話ってのが現れてないか、ちょっと意識しておいていただきたいというふうに思います。
面接の中で
次の話に移りましょう。今度は職務経験論文ではなくて、面接の話をしたいと思うんですけれども。
面接においても、ご自身にとって一番自信のある3年間の現職について、これを話していくのは全く問題ないと思います。というのも、職務経験論文においても、面接においても、どちらにせよ、やっぱりどういう話をしていくのかっていうものを一義的に決定するのは、それが自分にとって説得力のあるエピソードなのかどうか、厚みをもって語れるのかどうか、ここが一番重要になってくると思うからであります。
したがいまして、ご自身にとって一番職務の年数が短いもの、これだったとしても、それを話していくのは問題ないと思います。
前職・前々職について
ただし、気をつけておいていただきたいのは、やっぱり前職と前々職の話について聞かれても大丈夫なように準備しておいていただきたいなというふうに思うんですね。
どうしてかと言いますと、通常の、普通の面接官を想定した場合に、例えばなんですけれども、ある人が3年間の現職、4年間の前職、8年間の前々職があるっていうふうになったときに、通常の感覚でいうと、一番長くやっている8年間の前々職、きっといろんなエピソードがあるはずだろうって普通は考えますよね?当たり前なんですけど。
もちろん、実際は質問者さんにとって一番厚みのあるエピソードは3年間の現職の仕事ではあると思うんですよ。でも、質問者さんのことを何にも知らない人からすると、一番長くやっている8年間の前々職の仕事、エピソードが一番たくさんあるに違いないって普通は考えるじゃないですか。
ですので、例えば3年間の現職についてのエピソードを話した後に、面接官側が、
って質問を投げかけてくる、関連質問が飛んでくる可能性は大いにあります。僕が面接官であれば、やっぱり聞くかなと。
で、ですよ。このときに、前々職の8年間のお話だったりとか、あるいは前職4年間のお話だったりとか、準備しておかないのはちょっとまずいですよね。
質問者さんにとって、もちろん一番準備して固めておくべきなのは自信のある現職のエピソードではあるでしょう。それは間違いありません。
ですけれども、やっぱり特別区の人事委員会面接でも区面接でも、他には?他には?っていう「他には攻撃」をどなたもされます。それを考えたときには、やっぱり前職の4年間の話、そして前々職の8年間の話、このあたりについても丁寧に整理をしておく、少なくとも3年間の現職と同じような感じで、丁寧にエピソードを整理しておくっていうことは、どうしても必要になってくるかなと思います。
まとめ
ということで、職務経験論文においても、面接においても、自分の職務経験の中で一番年数が短いエピソードだとしても、それ自体は全く問題ではありません。何でかっていうと、繰り返しになってしまいますけれども、職務経験論文においても、面接においても重要になってくるのは、どれぐらいその仕事を長くやっていたのかではなくて、どれぐらい濃いエピソードがあるのか。
説得力をもって語れるようなエピソード、厚みをもって語れるようなエピソード、これをもってこれるかどうかっていうのが重要になって参ります。なので、仮に質問者さん、あるいはこれを見てくださってる皆さんにとって、職務経験の年数が短いもの、もちろん1ヶ月とか2ヶ月とかだと駄目かもしれませんけれども、短いんだよな~…というものだったとしても、厚みをもって、きっちり説得力をもって語れるということであれば、それは全く問題ありません。
ぜひ自信をもって、その話をしていただきたい、そういうふうに思っております。それではまた次回のお悩み相談でお会いしましょう。
ありがとうございました。
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