今回は、特別区経験者採用 やってはいけない勉強方法&直前対策というテーマでお届けしたいと思います。
いよいよ本試験まで1か月を切ったということで、皆さん方も日に日に緊張を高めているんじゃないかと思います。ここから約1か月間の過ごし方というのは、本試験を考えると非常に重要になってくるわけですけれども。
とはいっても、どういう風に過ごしたらいいんだろう?という思いも皆さん方あると思うんですよ。色々な過ごし方があり得るとは思うんですけれども、少なくともこれはやっちゃあいけないという過ごし方もやはりありますので、その点について今日はご案内していきたいと思います。
ちなみにGravityでは、皆さん方に対して限定情報を公式LINEでお届けしています。
特に今年度本試験が終了した後には本試験の講評動画を登録者限定で配信する予定ですので、まだ登録していないという方はぜひご登録いただければと思います。
新しいことを始めない
ということで、やってはいけないことについてご案内していきたいと思いますけれども。最もやってはいけないこと、それは何といっても新しいことを始めることであります。
今までやったことない論点とかやったことのない分野にこれから手を出し始めるということ。これが試験直前で一番やってはいけないことだと思います。
なんでですか?と。これから新しいことやったっていいじゃないですか!と。もしかしたら得点が上がるかもしれないし!そういう方もいるかもしれないですけども。
なぜ私が左様申し上げるのかというと、理由はいたって明快でありまして。すべてが中途半端に終わる可能性が極めて高いからです。
まず理論的にちょっと考えてみたいと思うんですけども。皆さん方って残された時間が一定の時間存在しているわけですよね。その時間について皆さん方に残された使い道って2つだけだと思うんですよ。
1つは何かというと、先に申し上げているように「新しいことに手を出すこと」ですよね。今まで自分がやったことない論点・分野について時間を投下する。これが1つの選択肢としてありますよね。
じゃ他に何があるんだよ?といったときに、2つ目として「今までやったことの復習をすること」。こういう時間の割り当て方も存在していますよね。すなわち新しいことに手を出すんじゃなくて、これまで自分が勉強してきたこと。
それは教養試験でもいいし論文試験でもいいんですけれども、それらでこれまでにやったことをもう1回復習する。こういう風に復習に時間を割り当てていくという選択肢も一方ではあるわけですよね。
ということになると、皆さん方に残された道は2つ。新しいことに手を出すか、これまでやったことを復習するか。このどちらかということになってきますよね。
さて、皆さん方。どちらのほうが時間の使い方として直前の時間の使い方として効率的だと思われますか?これ、どう考えても復習に時間を割り当てたほうが効率的に決まってますよね。
どうしてかというと、残り1か月間でしょ。新しいことに手を出したとて、それ1か月でモノにできるのか?といわれたら相当微妙ですよね。
でも、例えばこれまでちょっとでも勉強したことがある分野だったら、復習を挟み込むことによってその分野をしっかり自分のモノにできる可能性が高いじゃないですか。だからどっちかに手を出すんだったら、どう考えても復習に時間を使ったほうが効率的なんですよ。学習効率という観点ではね。
もしかしたら皆さんとしては、復習もやりつつ新しいこともやればいいじゃないですか!そういう風に思う方もいるかもしれません。確かにその考え方も1つあり得るかもしれませんけれども、私はそれは妥当ではないと思います。
なぜかと申しますと、「新しい分野に1時間を投下する」ということは「復習に1時間を割り当てない」という意思決定と同じだからです。
これ、言ってること分かりますよね。新しい分野に投下する1時間というのは同時に、復習に割り当てられた1時間ということじゃないですか。ということは、新しい分野に1時間投下するという意思決定はコインの裏表で、復習に1時間割り当てないという意思決定でもあるわけですよ。
でね、そういう意思決定をすると、新しい分野は直前で時間がないからモノにできない。しかも今までやった分野についても復習をしていないから、しっかり自分の中に知識が定着できていない。その状態で本試験に挑むことになるわけでしょ。
となると、ものすごい中途半端じゃないですか。つまり、結局は新しい分野もモノにならないし、やってきた分野もモノにならない。そういうとっても中途半端な状態で本試験に挑むことになるんですよ。
ここまでは理論的な整理でありましたけれども、実証的な観点から申し上げても、やっぱり不合格に終わってる方は新しいことに直前で手を出し始めるという傾向が強いように感じています。
例えばGravityでは毎年、無料の公開セミナーをやっていますけれども。そこでお越しになった方、残念だけれども去年不合格になっちゃって…という方がすごく多いんですよ。その方に「前の年はどんな感じで勉強を進めてました?」とか聞くじゃないですか。話の中でね。
そうすると、「直前で色々なことに手を出してしまって…」という方がすごく多いんですよね。私はそのとき、直前で復習だけに集中していたらもしかしたら結果が変わったかもしれないなっていつも思うんですよね。
ということでもありますので、ぜひ皆さん方には、特に直前だからこそ新しい分野に手を出すんじゃなくて、今までやってきたこと・自分が勉強したことある内容。それらをしっかり本試験で再現できるように復習に集中してほしい。
実際Gravityの上位合格者を見ていても、直前に新しいことを始めたという人は皆無です。これまで私はほとんど1人も見たことがない。ということで再三再四のご案内となりますけれども、本試験の直前で最もやってはいけないのは新しい分野に手を出すということであります。
ですから、皆さん方一人ひとりがそういったことにならないように、ぜひここから約1か月間はとにかく徹底的にこれまでやってきたことの復習。とにかく復習。ここに集中していただければなと思います。
復習する際は「戦略」を
ということで、皆さん方には新しいことに手を出さないこと、すなわち復習に集中しようということを申し上げたわけですけれども。同時に、1つだけその際に意識してほしいことがあります。それは何かと申しますと、復習をする際に「戦略」を意識するということであります。
戦略とはどういうことかと申しますと、闇雲にとにかく復習をするんじゃあなくて、自分なりにここに軸足を置こうとかここによりリソースを配分しようとか、そういった自分なりの方向性とかをここでは戦略と言っています。
例えば教養試験。皆さん方にとってこれはちょっと苦手だなという分野として数的処理があると思うんですよね。自分なりにこれまでやってきた分野はたくさんあると思うんですよ。その中でも、自分が特に苦手なのはこの分野だからここは徹底的にやっておこうとか、自分にとってはこれが得意分野だからここは徹底的にガードを固めておこうとか、そういった考え方があり得ると思うんですよね。
そういったものを意識して数的処理の復習をやるのと、とりあえず何も考えず盲目的に復習をやるというのでは絶対に結果が変わってきます。
ですのでぜひ皆さん方は、例えば数的処理1つとってもどこに軸足を置くのか、どういう戦略でいくのかを立てた上で復習にリソースを投下してほしいなと思います。
ちなみに数的処理については、Gravityチャンネルのほうでも数的処理でよく出てくるテーマについて動画で取り扱っていますので、まだ見ていないという方はぜひこちらも見ていただくとよろしいかなと思います。
ということで今の話は、教養試験あるいは数的処理において戦略を意識しましょうと申し上げたわけですけれども。
しかし皆さん。特別区経験者採用において最も重要な試験科目は一体何なのかというと、言うまでもなく論文試験になってくるわけですね。なぜかと申しますと、これまでの動画でも再三再四ご案内を申し上げてきたとおり、特別区経験者採用の1次試験の合否はそのすべてが論文で決まってくるからです。
これを考えますと、皆さん方にとっては数的処理も大事でしょうし教養試験も大事でしょうが、やはりなんといっても論文試験が重要であるということは言うまでもないように思われます。
ということで皆さん方は、復習をするにあたって論文も力を入れなくてはいけないわけですけれども。ここでもやはり自分なりの戦略を持っていただきたいなと思うんですね。
で、この場合どんな戦略ですか?という話になるわけですけれども。例えば1つ分かりやすいのは、課題式論文と職務経験論文のどちらに軸足を置くのか?という問題ですよね。
課題式論文と職務経験論文についても、それぞれ気をつけるべきポイントについてこれまでにYouTube動画を配信してきましたので、まだ見てないという方はそちらもご覧いただければと思います。
話を巻き戻しますと、課題式論文と職務経験論文。論文試験ではこの2つがありますよ、と。人によって課題式論文と職務経験論文、得意だ苦手だっておそらくかなりバラバラだと思うんですよね。
例えば、私は課題式論文がすごい得意!という人もいれば、私はどっちかというと職務経験論文のほうが得意でしてという方もいると思うんですよね。これコインの裏表で、人によって苦手分野って異なってくると思うんですね。課題のほうが苦手だ職務のほうが苦手だ、人によってそれは当然違うでしょう。
そのときに当たり前なんですけれども、とりあえず苦手分野はしっかり固めておいたほうがいいですよね。仮に皆さん方が職務経験論文に対して苦手意識を持ってるとするじゃないですか。その場合って当たり前なんですけれども、とりあえず職務経験論文に軸足を置いたほうがよさそうですよね。
特に職務経験論文って、課題式論文みたいに2題出てきてそのうち1題を選びなさいというスタイルじゃないわけじゃないですか。職務経験論文ってテーマが出てきたら、どんなテーマだったとしても絶対それに答えなくてはいけないわけですよね。つまり逃げることができない、と。
だとしたら職務経験論文に特に苦手意識があるという人の場合には、職務経験論文についてここから1か月間ガードをしっかり固めたほうがいいですよね。裏返しでいうと課題式論文が得意なんだったら、そこはそんなにリソースを割かなくてもいいかもしれないですよね。
ということで、人によって得意・不得意って違うと思うんですけども、その得意・不得意に合わせてここから1か月間どういう風に時間を配分していくのかというのはしっかり考えなくちゃいけない。
これは課題式論文・職務経験論文を問わず、例えば論文の復習をするというときも同じです。自分は知識の定着がイマイチだからその部分に軸足を置こうという人もいれば、知識はしっかりモノになってる気はするんだけれどもこれまであまり書く訓練をしてこなかったという人の場合には、もしかしたら知識の定着とか復習を図るよりも、ここから時間を計って手書きの練習をしていくほうが効率的かもしれないですよね。意味があるかもしれない。
ということで、人によってバラバラだとは思うんですけども、とにかくその人にとってベストな戦略というのは絶対にあるはずなんですよ。だから盲目的にがむしゃらに復習をしまくろうということではなくて、自分なりにここにリソースを配分していこうという風に明確な戦略を定めた上で、ここから1か月間しっかり時間を使っていただきたいと思います。
ということで、やってはいけない直前対策というテーマでお届けしてまいりました。繰り返しになりますけれども、皆さん方が最もやってはいけないことは新しいことに手を出すことであります。ぜひそうならないように、これまで自分がやってきたことの定着を図るためにも、徹底的に復習に力点を置いてほしいと思います。
皆さん方が試験直前この1か月間を効率的に活用して、1次試験の合格を勝ち取られることを心からお祈りを申し上げます。
今回の記事ではこういったテーマを取り扱いましたけれども、以降では本試験直前で気をつけてほしいこととか、特別区経験者採用受験生にとって非常に重要なテーマについてご案内をしてまいりますので、ぜひそちらの記事もお待ちいただければと思います。
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