【特別区経験者採用】順位にこだわるべき理由

今回は、特別区経験者採用 順位にこだわるべき理由というテーマでお届けしたいと思います。

特別区経験者採用に最終合格をすると、自宅に合格通知が届きます。それを見ると「最終合格の順位」が掲載されているんですね。この最終合格の順位について、可能な限り上位合格を目指しましょうというのが今日のメッセージになります。

しかしそれを聞いても「どうして上位での合格を目指さなきゃいけないんですか?」「順位にこだわらなきゃいけないんですか?」「とりあえず最終合格をすればどこかの区には入れるんでしょ?」そう感じる方もいると思うんですね。

しかしここに関して、高い順位を目指すべき理由というのがしっかりとございます。ですので、今回の記事ではそのあたりについて皆さん方にご案内していきたいと思います。

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希望区から呼ばれるため

1つ目が、希望区から呼ばれるためであります。

先に申し上げました最終合格後の話になりますけれども。最終合格をした後、皆さん方はそれで特別区で働けるというわけではございません。

ご存知の方も多かろうと思いますけれども、最終合格をした後には各区での面接、通称「区面接」というものを受ける必要がございます。この区面接については、最終合格発表の当日にどこかの区・組合から連絡が来て、そこの区で後日面接を受けることになるんですね。

最終合格の順位が比較的イイ場合には、自分が申込みのときに希望した3つの区のどこかから連絡が来る可能性というのは高いけれども、順位が低くなればなるほど、希望区とはまったく関係のない区から連絡が来てしまう可能性がドンドンと高まっていってしまうんですね。

一応補足的にご案内しますと、こういった変化が生まれたのは2022年からであります。すなわち、2022年より前はこういったことは基本的にはありませんでした。つまり、最終合格さえしてしまえば自分の希望区から連絡が来て、そこで働くことができたんですね。

しかし、2022年からは明らかにこのトレンドに変化が生じています。繰り返しになりますけれども、順位が低いと希望区ではない区から連絡が来てしまうということが多発しているんですね。

「それの何が悪いの?」と思う方もいるかもしれません。あるいは「希望区外から呼ばれても別に困らない」という方もいるかもしれない。しかし、具体的にこの問題を考えてみましょう。

例えばこれを見ている皆さん方の中には、神奈川県にお住まいの方も大勢いらっしゃると思うんですね。神奈川県にお住まいの方だと、自分の住んでいるところの近場だということで、大田区を希望しているかもしれない。そういう人も比較的見かけますね。

そのときに、自分は大田区が第1志望だったんだけれども、最終合格の順位が振るわなかった結果として、例えば足立区から呼ばれたとしましょう。これはあくまでも仮想的な例でありまして、一般に足立区の人気がないとかそういったことを意味するものではありません。

もし皆さんが大田区を第1志望としているんだけれども、順位が低かったから足立区から呼ばれました、と。この場合に何がマズいのかというと、単純に通勤時間が1時間のびることになるんですよね。しかもこれは片道です。往復ということになると、1日2時間 通勤時間が長引く可能性すらあるわけですね。

これを見ている方々の多くが、例えばご家庭があってお子さんを育ててらっしゃる、だからそう簡単に今住んでいる場所を変えられない、という方も多かろうと思います。その場合に、自分が住んでいる場所とまったく違う場所から連絡が来てしまうと、これは単純に働き始めてから通勤時間がえげつないことになってしまう。

つまり、分かりやすくネガティブな影響が出てきてしまうわけですね。もちろんこれは、1つのネガティブな影響に過ぎませんけれども。

皆さん方にとっても、自分が望まない区から連絡が来るより、やはり自分が入りたい・ここに行きたい、そういった区から連絡が来たほうが嬉しいに決まってると思うんですよ。

そういった意味においても、皆さん方がしっかりと希望区から連絡をもらうためにも、順位にこだわったほうがいいのではないかと私は思います。

なお、希望区の選び方については下記の記事で解説しています。

採用漏れを避けるため

2つ目が、採用漏れを避けるためであります。

まず「採用漏れ」とは何か?ということについて簡単に触れておきたいと思いますけれども。採用漏れとは、最終合格をしたにもかかわらずどこの区からも内定を得られなかった状態のことを指します。

「採用漏れってあるんですか?」「そもそも区面接で落ちることなんてあるんですか?」そういう風に感じる方もいると思います。

これについては、従来特別区の区面接において、採用漏れになるとか区面接で落ちるといったことはございませんでした。ですので、わりと昔に書かれたインターネットの記事を読むと「そういったことはない」と言い切っているものが多いんですね。

しかし、残念ながらこの部分についても2022年からトレンドが変化してしまっているんですね。皆さんからすると、

『進撃の巨人』 諫山創/講談社

という感じだと思うんですけども。やっぱりこれは、2022年・2023年と実際に採用漏れ・区面接で落ちたという方を我々が観測しています。

そういったことを踏まえますと、皆さん方が受ける年においても、採用漏れ・区面接で落ちるということは十分に考えられる。

そしてこの採用漏れとか区面接で落ちたとか、こういった方々の最終合格の順位がどうなのかというと、やはり芳しくないケース、有り体に申し上げてしまうと、順位が悪い方のほうが圧倒的に採用漏れ・区面接で不合格になっている傾向が確認できます。その意味でも、皆さん方は高い順位を目指すべきですよね。

おそらく皆さん方にとって最悪の事態というのは、最終合格したのにどこの区からも内定が得られないこと。これが一番避けたい事態だと思うんですね。

もしかしたら皆さん方の中には「でも最終合格してるんだから、次の年は区面接からリスタートできるんじゃないの?」そうお考えの方もいるかもしれません。ところがですね、そうは問屋が絶対一個も卸しませんで。

残念ながら、最終合格をした権利が有効なのは1年間だけなんですね。皆さん方が今年残念な結果に終わりました、すなわち最終合格をしたけれども採用漏れになった場合、次の年 区面接からのリスタートではなくて、もう一度筆記試験からリスタートしなくてはいけないんですよ。地獄のような状況ですよね。

もう一度、教養試験も課題式論文も職務経験論文もやらなくてはいけない。これは絶対に避けたいと思います。ですので、そういった意味においても、採用漏れを避けるために可能な限り高い順位を目指していく。これは非常に重要な観点ではないかと私自身は思います。

なお、採用漏れについては下記の記事で解説しています。

2級職の場合は?

ここまでの話を聞いていただいて「なるほど最終合格の順位は大事なんだな」「順位にもこだわろう」そういう風に感じた方が多いと思うんですけれども。

ただし、特別区経験者採用試験についてすでにある程度知っている方だと、こういう疑問を抱かれるかもしれません。

2級職の場合にはどうなのか?

実は、1級職の場合には最終合格すると合格通知に順位が記載されているんですけども、2級職の場合には合格をしたということは通知に書かれているんですが、最終合格の順位については明示的には記載されていないんですよね。なので「順位にこだわらなくてもいいんじゃないか?」そうお考えの方もいるかと思います。

しかし、この点についても、そうは問屋が絶対一個も卸しませんで。確かに2級職の合格通知には、順位自体は明示的には記載されていないんですけれども。その代わり「登録番号」という形で番号自体はあるんですよね。

確定的なことでは必ずしもないんですけれども、私たちGravityは、この登録番号というのが順位に準ずるもの・それに近いものなのではないかと考えています。この点については、確定的なことを申し上げることはやはりできないんですけれども。

ただし、2級職においても、自分の希望区から呼ばれている方と希望区外のところから来たという方、わりとパカンと分かれるんですね。傾向的なことを申し上げますと、この登録番号の値が小さければ小さいほど、明らかに希望区から連絡が来ている方が多いんですね。

逆もまた然りでございまして。登録番号の値が大きければ大きいほど、希望区外から連絡が来ている方が明確に多いとGravityでは確認しています。繰り返しになりますけれども、もしかしたらこの部分について来年以降は傾向が変わるかもしれません。

いずれにしても「順位は記載されていないから論文のスコアにこだわる必要はない」とか「面接試験においてもボチボチ話せればいいんだ」こういった認識は明らかに妥当ではない感じがしますよね。

ということでもございますので、2級職の方の場合は、最終合格の順位は明示的には記載されておりませんけれども、可能な限り論文も面接もハイスコアを狙ってちょっとでもイイ点数で最終合格をしていこう。こういったマインドセットは非常に重要だと思います。

ですので、ぜひこれを見ている皆さん方は可能な限りハイスコアでの合格を目指す、高い順位での合格を目指すということで、順位にこだわろうという気持ちを持っていただきたいと思います。

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この記事の筆者
筒井夢人

【最多合格】のGravity┃社会人採用専門予備校Gravity講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

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