【特別区経験者採用】過去問に関するアドバイスと注意点

今回は、特別区経験者採用試験 過去問の注意点とアドバイスというテーマでお届けします。

すでに試験対策を始めている方が、必ずと言ってよいほど使うものの1つが過去問です。特別区に限らず、試験対策の基本は過去問対策ですから、多くの方が過去問を使って学習を進めているでしょう。

ところが受験生を見ていると、「その使い方で大丈夫だろうか」と感じる方を少なからず見かけます。

そこで今回は、過去問を使って学習を進める際に注意してほしい基本的な点を解説します。

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【特別区経験者採用】過去問に関するアドバイスと注意点

特別区の過去問

1つ目は、特別区の過去問を使いましょうということ。当たり前に聞こえるかもしれませんが、要するに「他の組織の過去問で対策を進めないでください」ということです。

初学者の場合、「とにかく過去問をやればよい」と考えて、公務員試験の過去問全般に手を出してしまいがちです。

公務員試験には、特別区以外にも東京都庁、国家公務員、市役所、県庁など、さまざまな組織の過去問があります。

どれをやればよいか分からず、「過去問なら何でもよいだろう」と特別区以外の過去問に手を出している方も少なくありません。

しかし、それは避けるべきです。理由は簡単で、組織ごとに出題傾向がまるで異なるから、この一言に尽きます。

同じ公務員試験でも、特別区と都庁では出題傾向がまるで違います。特別区と国家公務員も同様です。

これは大学受験に置き換えてみると分かりやすいでしょう。仮に早稲田大学を目指しているとします。大学受験にも、いわゆる「赤本」という過去問があります。

早稲田を目指す人が、まず慶應の赤本を解くでしょうか。少なくとも初手でそうする人は考えられません。なぜなら、早稲田と慶應では出題傾向が違うからです。

同じことが公務員試験にも当てはまります。特別区を目指すのであれば、初手で取り組むべきは特別区の過去問であって、都庁や国家、市役所の過去問ではありません。

他の組織の過去問を使っていた方は、まず特別区の過去問に切り替えてください。

経験者採用の過去問

2つ目は、経験者採用の過去問を解きましょうということです。

特別区の過去問と一口に言っても、区分はいくつかあります。主に大学生が受けるⅠ類採用、皆さんが受ける経験者採用、主に高校生が受けるⅢ類採用。どれを解くべきでしょうか。

経験者採用を受けるのであれば、まず解くべきは経験者採用の過去問です。本試験で出題されるのがそれだからです。

SNSなどでは、経験者採用の受験生に「Ⅰ類採用の過去問を解きましょう」と勧める方も一部にいます。一つの見解ではありますが、私は妥当ではないと考えています。

一言で言えば、Ⅰ類採用と経験者採用では問題の難易度がまるで違うからです。

経験者採用で出題されるのは「初級」、「高卒程度レベル」と呼ばれる水準の問題です。一方、Ⅰ類採用では「大卒程度レベル」の問題が出ます。経験者採用の問題はかなり易しく、Ⅰ類採用の問題はかなり難しいのです。

無理をして難しいⅠ類採用の過去問を解く必要があるかといえば、私はないと考えます。

実際、Gravityの合格者でⅠ類の過去問を解いていた人を、私は一人も見たことがありません。経験者採用の過去問をしっかり対策するだけで、教養試験は突破できます。

しかもⅠ類採用の問題は難しい。働きながら論文対策や面接対策も進める社会人が、難しいⅠ類採用の過去問までこなせるかといえば、現実的ではないでしょう。

無理な負荷をかければ、勉強を継続できなくなり、本試験の前に燃え尽きてしまいかねません。

無理にⅠ類採用の過去問に手を広げるのではなく、経験者採用の過去問をひたすら解いて慣れていく。そうした姿勢で過去問対策を進めてください。

時事問題について

3つ目は、時事問題についてです。

特別区経験者採用の教養試験では、時事問題が毎年6問出題されています。これは他の試験と比べてもかなり多く、対策は必須です。

真面目な方ほど、過去問に載っている時事問題を解き、関連するニュースまで調べたりしがちです。

しかし、はっきり言っておきます。過去問に載っている時事問題を解く必要はありません。

時事問題で問われるのは最近のホットなニュースです。過去問に載っている時事問題は当時の話題であって、皆さんが受験する年にはすでに旬を過ぎています。

再び出題されることはまずないのですから、無理に解く必要はないわけです。

もちろん、過去の時事問題から「どのような分野が出るのか」を確認しておくこと自体は有効でしょう。ただ、同じ問題や選択肢がそのまま出題されるかといえば、その可能性は限りなくゼロに近いと思います。

時事問題については、過去問を解いたり当時の話題を調べ込んだりする必要はありません。安心してください。

入手方法

最後に、過去問の入手方法についてです。

ここまでで、特別区の、それも経験者採用の過去問を解くことの重要性はご理解いただけたでしょう。では、どこで入手すればよいのでしょうか。

特別区経験者採用の過去問は、直近3年分が特別区人事委員会の公式ホームページに掲載されています。

出典:特別区人事委員会「試験問題」

ただ、3年分では足りず、もっと前の問題も見たいという方も多いでしょう。

最も簡単な方法は、「特別区経験者採用 過去問」といったキーワードで検索することです。特別区経験者採用の過去問を掲載してくれている無料サイトがいくつも見つかります(たとえば下記のサイト)。
▶ 特別区経験者採用の過去問(tokyo23city.com)
こうしたサイトで、3年より前の問題も閲覧・ダウンロードするとよいでしょう。

サイトによっては解答も掲載されていますので、活用しながら過去問対策を進めてください。

ただし、1点だけ注意があります。公式ホームページにも各種のサイトにも、文章理解の問題は掲載されていません。現代文と英文は著作権の関係で、ホームページ上には掲載できないためです。

とはいえ、文章理解の過去問も見ておきたい方が大半でしょうし、私自身も文章理解はしっかり対策すべき科目だと考えています。では、どうやって手に入れるのか。

答えは、東京・飯田橋にある「区政会館」に行くことです。特別区人事委員会が入っている建物で、ここでは文章理解を含めた過去問を閲覧・印刷することができます。

文章理解については、区政会館に足を運んでコピーを取るのが最も確実でしょう。

文章理解も含めて特別区経験者採用の過去問を入手し、徹底的に対策する。これが教養試験対策の基本です。過去問を軸に、教養試験対策を進めていってください。

なお、過去問を使うときの注意点については、下記の記事で詳しく解説しています。

【特別区経験者採用】過去問についての注意点!それNGです!
特別区経験者採用対策としてⅠ類の過去問を使うのは明らかに負荷が大き過ぎると思います。それよりは、経験者採用における本試験過去問を徹底的にやり潰すほうが圧倒的に効率的だと言えるでしょう。

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この記事の筆者
筒井夢人

公務員試験「社会人採用」専門予備校Gravity副代表兼専属講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

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