今回は、特別区経験者採用 教養試験対策に必要な勉強時間というテーマでお届けします。
1次試験で惜しくも不合格となった方や、翌年の受験を検討している方からよくいただく相談の1つが、「教養試験対策はどれくらい勉強すればよいのか」「勉強時間はどの程度を目安にすればよいのか」というものです。
相談をくださった方だけでなく、この記事を読んでいる方の多くも気になる点でしょう。今回は、私なりの見解を述べます。
お伝えしたいことは4つあります。
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人によって異なる
1つ目。「どれくらいの勉強時間が必要か」という質問への答えは、人によって異なるです。
身も蓋もない回答に聞こえるかもしれませんが、これには仕方のない理由があります。大きく2つです。
1つ目は、基礎学力。
これまでの人生で、中学受験・高校受験・大学受験、人によっては大学院受験と、受験を経験してきたはずです。しかし、どこまで挑戦したのか、どの程度の本気度で臨んだのかは人によってまったく異なり、基礎学力もばらばらです。
であれば、「一律にこれだけ勉強すれば大丈夫」とは言えません。現在の基礎学力によって、必要な勉強時間はまるで変わってくるからです。
2つ目は、公務員試験の受験歴。
現職の公務員など、公務員試験を受験した経験がある方もいれば、まったく受けたことがない方も大勢います。公務員試験を知っている人と知らない人では、当然スタート地点が違います。受験経験がある人でも、どの程度勉強していたのかには開きがあるでしょう。
公務員試験の受験経験の有無によっても必要な勉強時間は大きく変わりますので、やはり一律には言えないのです。
実力を把握する
人によって必要な勉強時間が異なるのは分かった。では、自分にはどれくらい必要なのか、どう算定すればよいのか。そう思う方が多いでしょう。
必要な勉強時間を算定するために、まず必要なのは実力を把握することです。
今どれくらい点を取れるかによって、必要な勉強時間は変わります。すでにある程度取れる人なら勉強時間はそれほど要りませんし、まだ点が取れない人なら腰を据えて取り組む必要があります。
それを判断するには、現在の実力を測定しなければなりません。ではどうやって測定するのか。答えはいたってシンプルです。
過去問を解きましょう。
特別区経験者採用では過去問が公開されています。これを解けば、おおよそ何点取れそうかを自分の実力として想定できます。
まずは前年の過去問を1年分、解いてみてください。そこで取れた点数が、ひとまず現在の実力の目安になります。
ただし、1年分だけでは足りません。1年分でよい点が出たとしても、それが実力だとは限らないからです。出題された知識科目をたまたま知っていた、という偶然の可能性を排除できません。
対処法は明快で、2年分、3年分と過去問を解き、その平均値を取ることです。2年、3年、5年と遡って平均を出せば、「たまたま」の可能性はどんどん小さくなっていきます。
目安として、過去3〜5年分の教養試験の過去問を解き、点数の平均値を出してください。その平均値を、現在の実力と考えましょう。
実力ごとのイメージ
ここまでを整理すると、必要な勉強時間は人によって異なる。その理由は実力が異なるからで、だからまず実力を測定する、という流れでした。
実力の測定を終え、現在のおおよその得点が分かったとして、そこからどの程度勉強すればよいのか。得点帯ごとのイメージを示します。
20点以上
現在20点以上取れている方。特別区経験者採用の教養試験は35点満点ですから、20点はかなりの実力です。
率直に言えば、直前に時事対策を徹底的に行うだけで十分でしょう。直前に時事を詰め込んで3点、4点、5点と積み上げられれば、かなりのハイスコアが狙えます。
この得点帯の方は、直前の時事対策以外のリソースを、すべて論文対策・面接対策に注いでも構わないというのが私の意見です。
18点前後(5割前後)
現在17〜18点、おおむね5割前後の方。
この方々は、現在の実力が衰えない程度に、教養試験の復習に軽く触れておいてください。5割取れていれば、足切り(ボーダー)はかなり安心して突破できます。現在の実力さえ維持できれば大丈夫、と考えてよいでしょう。
ただし、本試験までまったく何も触れないのはリスクがあります。完全に抜け落ちない程度に、テキストや参考書を読み返しておくこと。そして、特別区経験者採用では時事問題が多く出題されますので、直前の時事の詰め込みは忘れずに行ってください。
この得点帯の方は、「能力を落とさずキープする」という姿勢で臨めば十分です。
12点前後〜それ未満
最後に、12点前後、あるいはそれ未満の方。
スコアが1桁という方も含め、このままでは1次試験で足切りに遭う可能性が高いため、教養試験対策をある程度しっかり行う必要があります。
学習歴や公務員試験の受験経験など、さまざまな要因に左右されますが、ひとまずの目安として1日1時間〜1時間半程度を確保して、勉強に励んでみてください。
定期的に過去問を解く
最後に1点、忘れずに取り組んでほしいことがあります。定期的に過去問を解くことです。
先ほど、12点前後かそれ未満の方は1日1時間〜1時間半の勉強を続けてみましょうと述べました。そのように勉強を進めれば、実力は高まっていきます。過去問で取れるスコアも少しずつ上がり、17〜18点前後の安心できる水準に達する日が来るでしょう。
そうなれば、もはや教養試験に1日1時間以上をかける必要はありません。浮いた時間を、本格的に論文対策へ投下すべきです。このように、途中で意思決定を変えていかなければならないのです。
逆のことも言えます。20点以上取れている方には、直前の時事対策以外は特に必要ないと述べました。しかし、その方々もまったく触れずにいれば、能力が落ちていく可能性はあります。能力が落ちていないかを確認する意味でも、定期的に過去問を解くことは重要です。
現在の実力がある人もない人も、自分の実力を定点観測することが欠かせません。最低でも1か月に1年分の過去問を解くことを習慣にしてください。
ダイエットと同じです。今が理想の体重だとしても、1か月後、半年後の体重はさまざまな要因で変動します。理想の体重にいるからといって体重計に乗らなくてよいわけではありませんし、理想から離れているなら、なおさら定期的に乗る必要があります。
受験生の皆さんも、現在の実力を知るために、定期的に過去問を解く作業を必ず組み込んでください。
今回の内容は以上です。GravityではYouTube以外にも、公式LINEで特別区経験者採用の受験生に向けた情報発信を行っていますので、ぜひご登録ください。
なお、教養試験のボーダーや試験科目については、下記の記事で詳しく解説しています。
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