【相談内容】
特別区経験者採用の英語(文章理解)のことでご相談があります。私は大学までスポーツ推薦で進学したので受験勉強の経験が一度もありません。
とくに英語は中学レベルで何からやればいいのかわかりません。手探りで始めていますが、何かアドバイスをいただければ幸いです。
【はじめに】
結論から申し上げますと、その場合、英語は捨てましょう。
唐突で驚いた人もいるかもしれませんが、こう申し上げるのにはきちんとした理由がございます。
その理由について、以下に述べたいと思います。
それでは早速参りましょう。
なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。
捨てましょう
どういうことかと言いますとね、まずこれを見てくださってる皆さん方にあっては、
って感じだと思うんですけど、大丈夫なんですよね。
なんでかって言いますと、まず我々Gravityでは教養試験の目標点、だいたい5割ぐらいを目標にしましょうと申し上げています。「何で5割なの?」と言ったときに、特別経験者採用の足切り点、年にもよるんですけれども、だいたい4割ぐらいに設定されてることが多いんですよ。
となったときに、4割を目標にしておくのはちょっと危険じゃないですか。当日カンが冴えないことも十分ありえますからね。
それを踏まえると「4割に少し乗っけた5割ぐらいがいいんじゃないの?」ってことで、我々は5割を目標として掲げてるわけです。さて、それを踏まえつつ、英文含めた文章理解は何問出題されるのかというと、現代文で4問、そして英文で4問、合計で8問出てくるんですよ。
「じゃあ文章理解、どのぐらい取ればいいんですか?」って言ったときに、教養全体で5割、つまり半分を取ればいいわけですから「文章理解だって半分でいいんじゃないの?」って話になりますよね?
となると、文章理解は半分の4点取れればいい。
だとするとですよ?仮に英文を全部捨てたとしても、現代文で4点取れたのであれば、それで目標を達成できますよね?
ということで、英文を全部捨ててしまったとしても、現代文でガッツリ点を取れるのであれば何も問題はありません。目標が5割であることを踏まえると、英語を捨てる戦略は突飛な発想でも何でもないんですよ。
ですので、皆さん方にあっては英語を捨てる選択肢、検討してみてもいいんじゃないかと思ってます。もちろん「英語が得意なんです」「大学受験までのタイミングで英語のトレーニングを積んできました」って人だったら英語を頑張ってみてもいいと思いますよ。
それは間違いなく武器になるので。でも、質問者さんのように英語に対して明らかに苦手意識があるとか、これまで英語のトレーニングを積んだことがない方が、ここから英語力を伸ばすためにはもの凄く長い時間がかかると思うんですよ。
しかも、学生だったらともかく、これを見てくださってる皆さん方の99.9%は働きながらの受験じゃないですか。そのときに、働いて、論文もやって、面接対策もやって、教養試験の他の科目もある中で、英語の勉強をできるかっていうと、現実的にはできないと思うんですよね。
ということでもありますので、少なくとも質問者さんに関して申し上げるのであれば、今から英語力を伸ばそうとするよりかは、思い切って捨てるほうが望ましいと思います。
Gravity受講生の体験談
ここまでは「理屈の上で」英語を捨てても大丈夫!というお話だったわけですけれども。
そう言われても、
・捨てて受かってる人は実際いるんですか?!
ってところが気になると思うんですよ。
ですので、ここからは少し実例等を交えながらご案内をしたいと思います。まず、Gravityでは特別区経験者採用受験生の合格体験記(体験談)を公式noteで紹介しております。
これは何かと申しますと、Gravity受講生の中で、特別区経験者採用に最終合格した方々。この方々に体験談を書いていただいてまして(合格者全員ではなく、一部の合格者に執筆を依頼)。
これを読んでいただくと、大変面白い事実に気づくと思います。
何が面白いのかと申しますと、体験談を書いてくださっている方々のうち半分の方は、英語を捨てて最終合格してるんですよ。結構驚きじゃないですか?
でも、読んでいただくとわかると思います。例えば体験談の中には「文章理解の勉強はどうしてましたか?」という我々からの質問項目があるんですよ。
それに対して一部の方々は「まず英語は捨てました」とか書いてらっしゃるんですよね(笑)皆さんからすると「結構ワイルドだな…!」って思うかもしれないんですけれども、英語を捨てて受かってる方々、実際に大勢いらっしゃいます。
ということで「理屈の上で」だけではなく「実証的にも」英語を捨てて最終合格している人は大勢いらっしゃいますので、もし皆さんが英語に不安を抱いていて「捨てても大丈夫なのかな…」と思い悩んでいるのであれば、捨ててしまっても最終合格できると知っておいてください。
捨てる「だけ」はNG
ただしですね。「単に英語を捨てるだけ」これはNGだと知っておいてください。
どういうことかと申しますとね、先ほど紹介した体験談をお読みいただくとよくわかると思うんですけれども。英語を捨てて最終合格している方々は、単に英語を捨ててるだけじゃないんですね。
彼らはどうしていたのかというと、英語を捨てて浮いた時間、この浮いた時間を他の教養科目に充てたり、論文対策にぶち込むことで最終合格を勝ち取ってるんです。つまり、捨てることによって浮いたリソースで、他のものを拾いにいってるんですよね。
この感覚はとっても重要であります。皆さん方にあっても、英語を捨てるという意思決定の裏側で「そこで浮いたリソースをどこに使うのか?」って感覚を強烈にもっていただきたいと思います。
とくに特別経験者採用試験では、教養試験は足切りとしての意味合いしかもっておりません。1次試験の合否は、その全てが論文試験の評価で決定されてまいりますので、浮いたリソースの全てを論文対策にぶち込むのもアリでしょう。
いずれにいたしましても、英語を捨てても最終合格することは十二分に可能であります。ですので、無理に英単語・文法・長文読解、こういうトレーニングをするのではなくて、捨てた上で他を頑張る。
こういう感覚をもっていただければと思います。ということで、また次回以降のお悩み相談でお会いしたいと思います。
ありがとうございました。
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