【特別区経験者採用】職務経験論文|書き出しのNG3選

今回は、特別区経験者採用 職務経験論文の書き出しNG3選というテーマでお届けします。

書き出しで自分の職務をしっかり案内しておかないと、本論を読んだときに読み手が内容を理解することができなくなります。

この記事を参考に、書き出しの重要性を改めて確認してください。

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【特別区経験者採用】職務経験論文|書き出しのNG3選

書き出しの重要性

今回のテーマは、職務経験論文の「書き出し」です。「書き出しがそれほど重要なのか」「職務経験論文で重要なのは本論ではないか」と感じる方もいるでしょう。

しかし、わざわざ書き出しをテーマに取り上げるのは、それだけ重要だからです。理由はいたって明快。

書き出しで自分の職務をしっかり案内しておかないと、本論を読んだときに読み手が内容をスムーズに理解できないからです。

職務経験論文の書き出しは、本質的には「私はこういう者です」という自己紹介に等しいものだと私は考えています。さまざまなスタイルがあるにせよ、「自分はこういう業界にいて、こういう業務をしている」と自分の職務について書くのが書き出しだからです。

それがあるからこそ、採点者は「そういう仕事をしているのか」と理解したうえで本論を読み、「その業界・業務ならこうしたエピソードもあるだろう」とスムーズに受け止められるのです。

裏を返せば、「私はこういう者だ」をきちんと伝えておかなければ、本論のエピソードを読んだときに「なぜこのエピソードが出てきたのか」と唐突な印象を与えてしまいます。少なくとも、どこか引っかかりのある読後感を残してしまうでしょう。

本論が大事なのは事実ですが、本論のエピソードを理解してもらうためには、その前に「私はこういう者です」と紹介しておかなければなりません。

その役割を担うのが書き出しですから、重要でないはずがないのです。

重要性をご理解いただいたところで、ここからは職務経験論文の添削・採点をしていて特に目立つNGを3つ紹介します。

いずれも本番で犯してはならないものですので、参考にしてください。

①短すぎる

1つ目は、短すぎるというもの。書き出しがあまりにもあっさりしすぎているパターンです。

典型的なのは、業界しか書かれていないケースでしょう。

書き出しでは「こういう業界に属し、こういう業務を行い、主に○○をしてきた」と書くのが基本です。しかし短すぎる書き出しは、業界にさらりと触れるだけで、業務内容以降がほとんど書かれていません。

何が問題なのか。端的に言えば、業界だけでは、その人が具体的にどのような仕事をしているのかが分からないのです。

本論では職務経験の具体的なエピソードを書くことになります。それをスムーズに理解してもらうには、業界だけでは明らかに不十分です。

業界に加えて「こういう業務をしている」とある程度書いておかないと、「なぜこのエピソードなのか」と飛躍した印象を与えてしまいます。短すぎる書き出しは、基本的にNGです。

書き出しが短すぎると、「私はこういう者です」という説明が不足してしまう。だからこそ避けなければなりません。

さらに、採点者から見れば、書き出しがあまりに短いと準備不足という印象を持たれかねません。

Gravityの受講生でも独学でも、本気で挑んでいる受験生の書き出しには、ある程度のボリュームがあるのが普通です。採点者もそうした答案を見慣れています。

そのなかで自分だけが短く薄い書き出しを書いていれば、準備不足は一目で伝わってしまいます。それだけで不合格になるとは言いませんが、印象が良い方向に働かないのは確かでしょう。

書き出しには、最低限のボリュームを持たせてください。

②長すぎる

2つ目は、長すぎるというもの。1つ目の「短すぎる」の裏返しで、書き出しにボリュームがありすぎるパターンです。

典型的なのは、業務内容を事細かに書きすぎているケースでしょう。

業界や業務内容について踏み込んで書くこと自体はできますが、あまりにも細かいレベルまで書こうとしすぎているのです。

繰り返しになりますが、書き出しは本質的に「私はこういう者です」という自己紹介にほかなりません。

自己紹介で自分のことを事細かにすべて話す必要はありません。初対面の自己紹介は「○歳でこういう仕事をしています」程度が普通で、生まれてから今に至るまでの経歴をすべて話す人はいないでしょう。

それは明らかに自己紹介として望ましい長さから外れているからです。同じことが職務経験論文の書き出しにも当てはまります。

細かすぎる書き出しは、採点者に「そこまで細かい内容は求めていない」と思われてしまうでしょう。

短すぎて何をしているのか分からないのもNGですが、細かく書きすぎてボリュームが膨らむのも同様にNGなのです。

書き出しが長すぎると、採点者の情報処理に負荷をかけるだけでなく、最悪の場合「本論で書く内容がないから書き出しで文字数を稼いでいるのではないか」と悪く解釈されかねません。

ある程度の長さは必要ですが、不必要に長く書きすぎないこと。この点は必ず意識してください。

③分からない!

3つ目は、書き出しの内容が分からない!というもの。短すぎも長すぎもしないのに、何度読んでもどのような仕事をしているのか分からない、というパターンです。

原因はいくつもありますが、目立つものは2つあります。

専門性が高すぎる

1つ目は、専門性が高すぎるというもの。受験生の中には、専門性の高い仕事をしている方もいます。

専門性が高ければ、業界用語や業務上の専門用語を使うのが当たり前になっており、書き出しにもそうした言葉が多く出てきます。

すると、その分野の素人である読み手には内容が理解できません。専門性の高さゆえに伝わらない、というケースは少なくないのです。

専門性が高いこと自体は仕方ありません。しかし「専門用語は使わない」という意識だけは強く持ってください。

専門性の高い用語は、可能な限りやさしい言葉に置き換える。それだけで、採点者の理解度は大きく変わります。

専門用語を多用して何をしている人なのか分からなければ、本論のエピソードも「よく分からない」で終わってしまいかねません。専門性の高い仕事をしている方ほど、専門用語を使わないことを意識してください。

業務内容が見えない

2つ目は、業務内容が見えないというパターン。特に転職歴が多い方にありがちです。転職歴が多いと、書き出しで複数の職に言及することになります。

書くべきことが多い一方で、ボリュームは守らなければならない。その結果、業界しか書かれていない書き出しになりがちです。

「A業界、B業界を経て、現在はC業界にいる」と書かれていても、具体的に何をしてきたのかは分かりません。A業界の中にも、さまざまな業務があるからです。

業界を書くだけでは、採点者にはどのような仕事をしているのかが伝わりません。業務内容をしっかり書く必要があります。

ここにはジレンマがあります。業務内容を具体的に書こうとすればするほど、書き出しのボリュームが増えてしまう。転職回数が多い方ほど、「全部書いたら膨大になる」と悩むでしょう。

答えは明快です。どれかに絞りましょう。3回、4回と転職している方なら、そのうちの一部に絞って書き出しで言及するのです。

1社、あるいは2社に絞って丁寧に書く。そうした取捨選択が必要になります。

繰り返しますが、業界だけでは採点者に職務は伝わりません。業務内容まで書く必要があります。転職歴が多くてすべては書けないなら、一部に絞り込んだうえで、業界と業務内容を丁寧に書いてください。

おわりに

専門用語を使わないこと、そして絞り込んで丁寧に書くこと。この2点を意識できれば、採点者が書き出しを読んで「まったく分からない」という事態は確実に防げます。

今回の内容は以上です。職務経験論文のポイントは、ほかの記事でも引き続き取り上げていきます。

職務経験論文に苦手意識や不安のある方は、あわせてご覧ください。

なお、課題式論文のポイントについては、下記の記事で詳しく解説しています。

【特別区経験者採用】課題式論文のポイント5選
特別区経験者採用の課題式論文のポイント5選を初学者向けに解説。政策知識を羅列しないなど、守るだけで答案の質が上がる基本をお伝えします。

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この記事の筆者
筒井夢人

公務員試験「社会人採用」専門予備校Gravity副代表兼専属講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

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