【特別区経験者採用】教養試験対策に必要な勉強時間

今回は、特別区経験者採用 教養試験対策に必要な勉強時間というテーマでお届けしたいと思います。

というのも、最近、特別区経験者採用で今年度の採用試験を残念ながら1次で落ちてしまったという方や、来年の特別区経験者採用の受験を検討している方からご相談をよくいただくんですけども。

その中でもかなり多いものの1つが、「教養試験対策ってどれくらい勉強すればいいんですか?」「勉強時間って大体どのくらいをイメージしておけばいいですか?」というご相談をかなりいただくんですよ。

おそらく、ご相談をいただいている方だけではなくて、これを見ている皆さん方もどのくらいやればいいのかな?というのはやっぱり気になるところだと思いましたので、今回私なりの見解をお話ししてみたいと思います。

このテーマについては、私からご案内したいことが4つございますので、それぞれお話していきます。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

人によって異なる

1つ目に、どれくらいの勉強時間が必要か?という質問に対しては、人によって異なるという回答をしたいと思います。

こう申し上げますと、ナメてんのか?と思われそうなんですけれども。ただ、これはやっぱり仕方のないところでありまして。どうしてかご案内しようと思うんですけれども。

人によって必要な勉強時間が異なる理由、大きなものは2つ挙げられます。

1つ目は何かと申しますと、基礎学力です。

これを見ている皆さん方、これまで人生の様々なポイントにおいて受験の経験というのがあると思うんですけども。この受験経験って、人によってかなりバラバラだと思うんですよ。

例えば、中学受験・高校受験・大学受験、人によっては大学院受験という人もいると思うんですけども。どこまでアタックしたのか、どの程度の本気度でアタックしたのか、これによって基礎学力ってバラバラじゃないですか。

だとすると、一律にこのくらいの勉強時間やっておけば大丈夫ですよとはなかなか申し上げられない、というのはなんとなく分かってもらえるんじゃないかと思います。

したがいまして、今現在の基礎学力によって必要な勉強時間というのはまるで変わってしまいますので、一律にはなかなか答えられない・人によるというような形になってくるということであります。

2つ目は何かと申しますと、公務員試験の受験歴です。

例えばこれを見ている方々の中には、公務員試験を受験したことがあるという人もいると思うんですよ。例えば現職が公務員で、とか。

反対に、これを見ている方々の中には、公務員試験は全く受けたことがないという方も大勢いらっしゃると思うんですよね。

だとすると、当たり前なんですけども、公務員試験というのを知っている人・知らない人に分かれるわけじゃないですか。もっと言うと、公務員試験の受験経験がある人でも、どの程度公務員試験の勉強をやっていたのかって、人によっても散らばりがあるじゃないですか。

だとすると、やっぱり一律にこのくらい、というのはなかなか言えないということになってきますよね。

ということで、公務員試験の受験経験があるのか・ないのかによっても必要な勉強時間はかなり変わってくるので、やっぱり一律にはなかなか申し上げることはできない。

必要な勉強時間は人によって異なるということを申し上げなくてはならないということであります。

実力を把握する

人によって勉強時間が異なるというのは分かったと。

じゃあ人によって異なるんだろうけれども、どれくらいの勉強時間が必要なのか?どう算定したらいいのか?そういう風にたぶん皆さんは思うと思うんですよ。

必要な勉強時間を算定するためにまず何が必要なのかというと、実力を把握することです。

これ、当たり前なんですけれども、今現在どれくらい点を取れそうなのかによって勉強時間って変わってきそうですよね。

今現在ある程度点を取れる人だったら、教養試験に必要な勉強時間はそんなにはいらないということになりそうですし、全然実力なくて点がまだまだ取れないという方の場合は、結構気合入れてやらなきゃいけないということになるかもしれないですよね。

でも、それを判断するためには、今現在どれくらい点を取れそうなのか?というのが分からないとダメじゃないですか。
ですから、まずはいの一番に今現在の実力を測定するということが必要になってくるんですよ。

だとすると、じゃあどうやって実力を測定すればいいんですか?という話に即座になりますよね。
何をすればいいのかというと、答えはいたってシンプルでございまして。

過去問を解きましょう!ということなんですよね。

特別区経験者採用においてはこれまでの過去問が公開されています。これを解くことによって、大体何点くらい取れそうなのか、それを自分自身の実力として想定することができるんじゃないか。こういうお話であります。

まず皆さん方は、去年の過去問を1年分でいいのでとりあえず解いてみてほしいと思います。

そうすると、自分なりに何点くらい取れたというのが出てくるじゃないですか。だとすると、一応仮想的にではあるものの、それは今現在の自分の実力といってもいいんじゃないかと考えることができそうですよね。

ただし、1年分だけ解けばいいのかというと、そうは問屋が絶対一個も卸しません。

例えばなんですけれども。過去問1年分を解いてみて、結構イイ点が出たとするじゃないですか。でも、じゃあそれを完全に実力だと言っていいのかというとそういうわけではない。

なんでかというと、たまたま点が取れたに過ぎない可能性があるからですよね。

例えば、出題された知識科目について、たまたま自分が知っていた可能性を排除できないじゃないですか。つまり自分の実力ではなくて、偶然そういう点が出た可能性というのを否定できないわけですよ。

じゃあその問題に関してどう対処すればいいのか?これも対処法はいたって明快でありまして。

2年分・3年分と過去問をある程度解いていく。そこで取れた点数の平均値を取るのが一番簡便なやり方だと思います。

2年・3年・5年と過去に遡って問題を解いて、平均値を出しますよね。そうすると、たまたまその点だったんじゃないかという可能性ってドンドン低下していくの、なんとなく分かりますよね。

1年解いただけだったら、そのスコアは偶然って言えるかもしれないですけども、過去に遡って平均値を取っていけば、その平均値の変動はおそらく小さくなってくるはずなんですよね。ザックリ言ってしまうと、たまたまでしょっていう可能性を減らしていくことができるわけですね。

ということでもありますので、差し当たり目安として私から皆さん方にオススメしたいのは、とりあえず過去3~5年分くらいの教養試験の過去問を解いてみて、そこで出た点数の平均値を取ってほしい。そうして出てきた平均値というのが、今現在の皆さん方の実力だと考えてほしいと思います。

実力ごとのイメージ

一旦ここまでの話をまとめてみようと思うんですけども。

まず、人によって必要な勉強時間は異なると。人によって異なる理由は、個々人の実力が異なるからだと。だから実力をまず測定しようという話だったわけですよね。

じゃあ、実力の測定が終わった結果として、今現在自分は大体何点取れそうだぞというのが分かったとするじゃないですか。

じゃあ、その点ごとに大体このくらい勉強していきましょうとか、そういった話を今からしていきます。

20点以上

まずは、今現在20点以上得点を取れている方々。

特別区経験者採用は満点が35点なので、20点というのはかなり現状では実力があるぞということが言えそうですよね。

この方々に関しては、率直に申し上げると、直前に時事対策を徹底的に行うというだけでも十分かなという感じがします。

そこで、例えば直前に時事をギュッっと詰め込んで3点・4点・5点と積み上げることができれば、それだけでかなりのハイスコアを狙うことができます。

ですので、繰り返しになりますけれども、20点以上現段階で取れているという実力者に関しては、直前の時事対策だけでも十分だと。今あるリソースというのは、すべて論文対策・面接対策、こういったところにブチ込んでいく形でもいいのかなというのが私の意見です。

18点前後(5割前後)

次に、現段階でのスコアが17点とか18点 大体5割前後の方々。

この方々は、今現在の教養試験の実力が衰えない程度に、教養試験の復習を触れる程度にやっておいてほしいと思います。

というのは、5割獲得できていたのであれば、かなり安心して教養試験のボーダー(足切り)を突破することができます。ですので、とりあえずは今現在の実力が衰えなければ大丈夫だろうと考えることができるわけです。

ただし、1次試験の本試験までまったく何も触れないというのは、それはそれでリスキーでありますので、完全に抜けない程度には教養試験の振り返りをしてほしいと思います。

テキスト・参考書をパラパラ読み込んでおくとか、あるいは直前の時事対策ですね。特別区経験者採用においては時事問題がたくさん出てきますので、ここの詰め込みを忘れずにしっかりとやっていく。

こういうことが必要になろうかと思いますので、繰り返しになりますけれども、17点とか18点とかそれ前後の方々は、自分の能力が衰えない程度に能力をキープしていく。そういったマインドセットで勉強に励んでほしいと思います。

12点前後~それ未満

最後に、12点前後~それ未満の方々。

例えばスコアが1桁とか、そういった方々については、そのままいくと1次試験で足切りを食らう可能性が非常に高いので、教養試験対策をある程度はしっかりとやっていく必要があります。

これも、その人の学習歴とか公務員試験の受験経験の有無とかこれまで勉強したことがあるかとか、色々な変数によって影響を受けるんですけれども。

とりあえず一旦の目安としては、1日1時間~1時間半くらいを1つの目安にして、まずは勉強に励んでみてほしいと思います。

定期的に過去問を解く

ということで、実力ごとの勉強時間についてご案内したわけですけども。
最後に1点だけ。皆さん方に覚えておいてほしい、忘れずに取り組んでほしいことがあります。

それは何かと申しますと、定期的に過去問を解くということです。

先ほど私は、12点前後~それ未満しか点を取れない方々は、1日1時間~1時間半くらい勉強を継続してみるととりあえずいいかもしれませんね、ということを申し上げました。

そういう形で勉強を進めていくと、実力が高まっていくということは大いに考えられますよね。むしろ実力を高めるためにそういう形で勉強していくわけですから。

そうすると、おそらくちょっとずつですけれども、過去問で取れるスコアが上がっていくと思うんですよ。その結果として、例えば17点とか18点前後とか、かなり安心できるスコアを取れるようになったとするじゃないですか。

そうなったら、もうそこから教養試験を1日1時間も1時間半も勉強する必要ってなくなりそうですよね。そこで時間が浮いたということになったら、そこから本格的に論文対策にリソースをドンと投下していく。

そういう風に、途中途中で意思決定というのは変えていかなくてはいけないわけです。

これは逆の話もできます。先ほど私は、20点以上取れている方々に関しては、差し当たり直前の時事対策以外は特に何かをやる必要はありません、ということを申し上げました。

でも、その方々にしたって、ここから先何にも触れてなかったとしたら、能力が落ちていってしまう可能性はあり得ますよね。

だとすると、自分の能力が落ちていないかというのをチェックする意味でも、定期的に過去問を解いていくのはすごく重要そうな感じがしますよね。

ということで、今現在実力がある方・ない方どちらの方にとっても、自分の実力を定点観測するのは非常に重要なんですよ。

ですから、ぜひ皆さん方は、最低でも1か月に1年分の過去問を定期的に解くことを習慣化してほしいと思います。

ダイエットでも同じことが言えそうですよね。

例えばなんですけれども。今現在自分の体重が自分にとっての理想の体重だったとしても、1か月後・2か月後・半年後自分の体重って、当たり前ですけれども、他の要因によって変動していくわけじゃないですか。

だとすると、今理想の体重にいるからといって、ここから先体重計に乗らなくていいのかというと、どう考えてもそんなことはないですよね。

あるいは、今現在自分の体重が理想的なスコアではないので理想のスコアに近づけていきたいという方々だったら、なおさら定期的に体重計に乗るというアクションを入れなきゃいけないですよね。

という意味でも、受験生である皆さん方は、今現在の自分の実力を知るためにも、定期的に過去問を解くという作業を絶対に入れ込んでほしいと思います。

ということで、今回の内容は以上となります。

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この記事の筆者
筒井夢人

【最多合格】のGravity┃社会人採用専門予備校Gravity講師┃元TAC講師┃元公務員┃特別区経験者採用(15位合格・新宿区内定)他多数の合格経験┃このサイトでは特別区経験者採用の対策について発信しています。

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